草の上 星の下 (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社
3.87
  • (102)
  • (101)
  • (135)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 906
感想 : 51
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088654836

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 収録作品
    草の上星の下/サルビア/プリズム/春が来たなら

    *****

    新刊が出る度、うきうきして、わくわくして、読むのが勿体ない!読むの?読んじゃうの!?とページを開く前にじたばたしてしまう、私の中では最強、一番大好きな漫画家さん。


    『草の上星の下』
    結婚してスイスに住んでいた姉が突然実家に戻ってくる。
    きれいで、優しいお姉ちゃんと、感情の表現が不器用な妹。

    『サルビア』
    12歳の歳の差夫婦のお話。
    ある日、妻は夫の昔の恋人の写真を見つけてしまう。

    『プリズム』
    高校3年生の柚寿子が好きになったのは先生。
    でも、全然相手にされていない。

    『春が来たなら』
    母が亡くなった後、小説家の父と二人で暮らしてきた智。
    担当編集者の小宮山くんと付き合っていて、結婚の話もしているものの、なかなか気が進まなくて…。

    どのお話も、スタート、きっかけは奇抜だったり、驚きを与えるものではない。
    でも、小さいところからどんどんふくらんでいくところが、さすが、谷川さん。

    相変わらず、キャラクタは皆愛すべきひとたちばかり。
    谷川さんの書く男性キャラクタ、相変わらず、めちゃきゅんとくる。
    悲しいお話じゃあないのに、ぽろっときてしてしまう。
    胸がじわーっとあったかくなる。
    ひとを好きになること、たくさん笑って、たくさん泣いて。
    すべてが愛おしくなる。

    かなり、元気をもらいました。
    明日もガンバロウ。

  • 姉にコンプレックスを持つ妹の話。

    親もあからさまでどうなのと思うけど、タイプの違う姉妹で比較され続けたり、姉ばかり優先されると思ってしまう気持ちが辛いのは良く分かる。
    姉を疎ましく思うけど、それを周囲に言ってしまうのも自分が許せない。
    難しいところだけど、姉も妹の自由さを羨んでいたというラストで丸くおさまって良かったです。

  • 柔らかいタッチの絵で読んでいて優しい気持ちになります。
    短編集なのですが、出てくる女の子たちはみなちょっと気が強くて、いろいろな悩みをもっている。でも最後にはちゃんと成長している。

    読んだ後に心がポカポカするそんなお話の詰め合わせです。

  • 谷川さんはとてもタイトルをつけるのが上手な作家さんで、タイトルからちゃんと作品の内容を思い出せるものが多いんだけど、これはあかん。キレイなタイトルだけどまったく内容が想起されず、二冊買っちまいました(文句言うとこソコ?
    「春が来たなら」のお父さんがすっごく素敵でした。困ったことがあると雪かきして逃避する後姿がかっけー。
    全編とおして、恋愛というより家族愛を感じた1冊。

  • 最後の短編で、父娘の話はじーんと来てしまった。
    やっぱり、親子は依存し続ける関係だなと常々思うわけですが、それをそのまんま描かれていて、一人で「そうなのよ…。」って頷いてしまった。

    9月5日5時54分。
    空港ここよの語呂合わせにはふきましたw

  • 表題作よりも、女子高生とその先生と同棲相手の三角関係を書いた「プリズム」が良かった(*^▽^*)。先生が好きで先生の家に押しかけちゃうんだけど、実は先生は彼女と同棲してて・・・なんでか彼女と馴染んじゃって・・・。面白い話でした。ただ、先生のキャラが薄いというか、学校では生徒からのバレンタインチョコを無下にごみ箱に捨てちゃう堅物ぶりなのに、実は彼女と同棲。このギャップを面白く描くわけでもなく、つながる様に描くわけでもなく、なんか変な感じでした。ただ、ピュアな女子高生が、家族のようになってしまった二人を男女に戻す所は良かった(* ̄∇ ̄*)。でも、生徒がまだ同じ部屋内にいるのにチュウしちゃうのはないっしょ~ヾ(;´▽`A。

  • 相変わらず大好きな谷川史子。
    家族ものには特に弱い。
    そして、見守ってくれる男子にとても弱い。
    というわけで、今回もしっかり私好みでした。

    出来る可愛い姉に嫉妬している元気な妹。
    父子家庭で、父から離れたくない娘の話。
    もう一作は単行本で読んでた教師生徒もの。

    どれも、切なくってあたたかいです♥

  • 何度も読み返したくなりました。


    おじいちゃんの話が1番好きです。
    家族を大事にしようと思いました。

  • 急に谷川史子マラソンがしたくなって久しぶりに掘り出したのでついでに登録。

  • 「春が来たなら」が一番好き!
    智もお父さんも小宮山くんも、みんないい!
    智が結婚をやめたいと告白するシーンが、じーんときた。

    谷川さんの漫画は、男の人が底なしに優しくて、すごく理想◎

全51件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

5月8日生まれ。長崎県出身。1986年に「ちはやぶるおくのほそみち」(りぼんオリジナル)でデビュー。可愛くて親しみやすい絵柄とストーリーで、男性にもファンが多い。2007年12月発売のアニメーションDVD「東京マーブルチョコレート」のキャラクターデザインを担当。現在Kissで「おひとり様物語」シリーズ連載中の他、Cookie、コーラス(共に集英社)などで執筆中。

「2011年 『おひとり様物語(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷川史子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×