未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
3.81
  • (30)
  • (27)
  • (40)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 293
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088774848

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 手塚マンガのような読後感はテーマがテーマだからかな。

  • 諸星大二郎強化週間実施中、第二弾。
    感想はこれから書く決意

  • 帯に「恐怖と笑いの混沌劇」とありましたが、恐怖のほうが9割以上でした。諸星大二郎、何故今まで読まなかったんだろうって感じ。

  • 久しぶりに買った諸星大二郎。
    やっぱすごいわぁ。
    こんな世界を作り出せるって、いったいどんな頭をしてるんだろう。
    日々どんなことを考えてるんだろう。
    他のマンガではケチュア語とかボルヘスのことも出てくるから、ものすごく教養が深いんだろうな。
    手塚治虫のマンガもそうだけど、諸星大二郎を読むと、マンガが出来ることの可能性の広さに驚くばかり。
    表現の可能性かな。こんなこともできるんだ!って。元気出る。
    憧れる!!

    生態系が壊れてしまった未来の地球。
    遺伝子が混ざり合って、人間の顔をしたトリや、人間の姿をした植物や、オオカミの姿をした人間がいる世界。
    また過去の「バイオ戦争」によってすべての人に別の生き物の遺伝子要素が濃く出る可能性がある。
    薬で抑えたりでするが、「あれ」が出ると人間ではなくなり、荒れ地に出なくてはならない。
    肉食動物の「あれ」が強くでたもの。
    草食動物の「あれ」が強くでたもの。
    「あれ」の出方で生き方が変わる荒れ地。
    ヒョウになっちゃった妻に、ウサギの夫は食い殺されたんだろうか・・・・。
    遺伝子で生物としての性質は変わっても、心はせめて人間で、と祈ってしまった。


    科学が発達して、遺伝子操作も容易にできる時代。
    商品改良のための掛け合わせが簡単にできる時代になったからこそ、生物の「固有さ」も薄れてしまっていく気がする。
    未来の地球の行く末を想像して怖くなった。

    個人的にアンドロイドのサトルくんに感情移入。

  • 近年の諸星作品では一つ抜けてる完成度だと思う。
    今でもこういうのが描けるなんて本当に凄い。

  • 最新作。ニワトリがしゃべる話はマジで怖いw

  • 諸星大二郎の最新刊(2008/11現在)

  • 諸星大二郎に環境漫画を描かせたらこうなるのかという……気持ち悪いけどやっぱり面白い。

  • 遺伝子操作の乱用で、生物の遺伝子が無秩序に入り混じるようになった世界が描かれている。
    収穫量を上げるため、農園では家畜と野菜の掛け合わせ品種が栽培され(ブタジャガとか)、鳥が人の言葉を喋る。
    しかし、人間の予期せぬ所にも影響が出始める。魚に耳が生え、雑草が人間の形をとる。…果ては、人間に他の動物の遺伝子が発現するようになる。
    そんな世界の短編集。
    養鶏場と幕間劇の「サトル」シリーズが面白い。
    最終的に人間も動物の生体に戻っていく。「生物都市」の原点回帰ともいえそうな作品。
    私たちはどこへ行くのでしょうか。

全24件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1974年、「生物都市」で手塚賞入選。「週刊少年ジャンプ」で「妖怪ハンター」連載デビュー。民俗学、中国の古典、SF等を題材に、幅広い分野で活躍する漫画家。代表作に「暗黒神話」「マッドメン」「西遊妖猿伝」がある。その独創的な作風から、高い評価を受け、2000年に手塚治虫文化賞マンガ大賞、2014年に芸術選奨文部科学大臣賞、2018年に日本漫画家協会賞コミック部門大賞等、受賞歴は多い。ジャンルを越え、多くのクリエイターに影響を与えたとされる。

「2019年 『幻妖館にようこそ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

諸星大二郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×