- Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091345837
作品紹介・あらすじ
あの名作のその後を描く待望の続刊が登場!
つぐみと海江田の結婚生活が始まった。
穏やかに、ゆるやかに、何気ない日常がただ愛おしく過ぎていく…
…と思いきや、予想外のドラマの連続で…?
本編連載終了後、増刊にて『娚の一生 スピンオフ』として発表された
珠玉のエピソード全7話を一挙収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
三十代女性と五十代男性の関係を描き、恋愛コミックの新しい形で話題を呼んだ名作『娚の一生』。本編完結から2年半の時を経て、待望の最新刊の登場です。進化し続ける作者の、さらに円熟味を増した語り口をご堪能ください。
感想・レビュー・書評
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亡き祖母にしばらく住むことにしたつぐみと、昔祖母のことが好きだったという大学教授の海江田さん。恋に臆病なつぐみが、海江田さんに少しづつ心を開いて最後は幸せになれて良かった。
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本編終盤が怒涛の展開だったので、4巻でまた二人の甘々生活が覗けてよかった。
海江田さんに対する見方が巻を追うごとに変わっていく過程が面白かった。
読み返しやすい巻数だし、何度かまた読み返したい。
あと帯の裏の仕事場写真に某いい男のバンダナが飾ってあって笑っちゃった。 -
てっきり結婚したところで終ったのかと思っていたら、新刊が出てビックリ。二人の関係と気持ちが深化しているのがうかがえて、それが良かった。この二人みたいなカップル、良いな。
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海江田が慟哭した時、正しくは、ひととおり読み終えてからそのシーンを思い返した時、私は、あ、ここに嶽野がおる、と思った。
もっと厳密に言えば、一回目にその海江田を見た瞬間に、あ、初期の作品みたいだ、と思い、それが何を連想しての感想だったか手繰ってみたら、それは嶽野だった、という。
もちろん、海江田醇は嶽野義人ではないし、嶽野義人は海江田醇ではない。それは私の勝手な妄想だ。
ただ、何かに耐えて、或いは耐え切れなくて哭く海江田の姿が、嶽野とだぶって仕方がなかった。彼も(そして彼に象徴されるあの頃の他のキャラクタ達も)、ああしてよく哭いていた。
あの頃、彼は、歳下の「嶽野君」であったり、歳上の「おタケさん」であったりした。今はもうすっかり歳下の人だ。
けれど、彼(ら)の物語を辿る時、今でも、私はあの頃の自分に還る。過去の私と今の私が二重写しになって、嶽野(達)の物語を追う。恋にも似た憧れのような気持ちと、痛みをもって。
そのことを、西さんの作品を好きになったのはあそこが原点だったことを、海江田の哭く姿を見て、思い返した。
「娚の一生」は、西さんの作品の中では初期の(厳密に言えば1986?1992頃の)作品達と並ぶほど好きな作品だ。
実は、西さんの著作は全て買い揃えているのだが、そしてそういう作家は私にとってはあと樹なつみさんしかいないくらいなのだが(と言いつつ、樹さんの作品は先頃、一作だけ逃していることが判明した。がーん)、とても好きで何度も読み返すというような作品は少ない(でも買っている。多分洗脳されている)。
1993年頃から私の中での西さん人気(何)は低迷というか迷走というかしていて、「あ、こなれてきたな」「突き抜けたな」「ていうか巧くなったな」(←偉そうに)と思ったのは「STAY」シリーズのあたりからだ。一時は控えようかと思っていたのが再び継続して作品を買う(そして読む)気持ちになった。
そして、「娚の一生」に至る。
「娚の一生」は別に先述の初期作品達によく似ているとかではない。なんていうか、少女漫画としてよくできている作品、なのだと思う。要するに、とても、面白かった。とても好きな作品、だ。
ただ、嶽野達の、あれらの、若く、痛く、拙く、粗い鋭さを持った物語達は、それとは別にして、私の中でやはり特別なのだと思った。それは、あの頃に出逢った作品だから、ということも含めて。 -
まことくんの話はいつも泣かされる。
あと、真保(西園寺)さんがやっぱりかわいい。好き。 -
いつまでも、いつでも人は人を好きになる。
このコメントがきっかけで普段読まない漫画を読んでみました。
ゆっくり流れている時間の中で二人の恋愛が少しずつ進んでいく。
ふところが深いおじさん。
恋愛にネガティブな30台独身女性。
4巻での十和おばあちゃんと海江田の恋、幼い頃のつぐみとの想い出。
漫画だけど小説のような気持ちで読めた、素敵な大人の恋愛物語。
古い家の日だまりの中でつぐみが言う「お茶にしますか?」-
私もこの漫画、とても好きです。
年齢は少し合いませんが、それ以外は相性ぴったりな二人だと思います(^^)私もこの漫画、とても好きです。
年齢は少し合いませんが、それ以外は相性ぴったりな二人だと思います(^^)2014/11/10 -
9nanokaさん読んだことあるんですね。
なんか恥ずかしい感じです。
人が人を好きになるのにさまたげになるものっていくつもある。
...9nanokaさん読んだことあるんですね。
なんか恥ずかしい感じです。
人が人を好きになるのにさまたげになるものっていくつもある。
でも、好きになったことは人として素敵なことで、海江田は、素直にその気持ちをつぐみに伝えてる。
それが少しずつゆっくりとつぐみの心を暖めていった。
こういう人生もいいなー。って思う。2014/11/10
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続編が出たので1巻から再読。やっぱり好きです。。。
面倒で、自信がなくて、自分が好きになれない女の事は知りすぎるほど知っていて(問題はあんなに仕事やらなにやらできないこと・・・)はたで見ていると胸が痛くなって、おまえいい加減にしろ!と言いたくなりますが。
うーん。教授が素敵すぎる。
大人の包容力もありつつ、嫉妬とかストレートな好意とか・・・面倒女子が欲しいものをちゃんとくれる。でも、自分に自信がなかったりするとなかなか信じられないもんなんですよね。。。
その後の二人もやっぱり素敵で満足です。 -
一気読みだったので、最終巻で。
最初に一巻を読んだ時には衝撃的でした。
登場した教授の腰が抜けそうになるほどの男前度に。
いやー…久々にこういう男性見ました。
何だろう、肝じゃなくてでもそれに近い何かが太い。
けれどそれを感じさせることなく、あくまで軽く、なのに存在感はしっかりと。
見惚れましたわ。
どうなるんだろう、一体この話はと思ったのですが、巻を追うごとにそんな教授の中の弱さと言うか、揺れが浮き彫りになってきて、うわあああ、となりました。
特に20歳の教授。
うわ、こういう人さすがに駄目!と思いましたが、ここから三十年余りずっと片想いしていて、ああいう人になったその流れは納得できる繋がりだし、それだけこの人がいろいろと苦しみ悩んで、徒手選択して今の自分であるのだなぁというが、切ない。
対するつぐみちゃんは、三巻で女のイヤな部分をさらけ出しながらも、何とも物悲しい…。この人の描く女性は、いつもこうした業を背負っているのかな。最初に出てきて彼女を励ました友人の陥った部分も、それと同じ。
もの悲しいけど、でもある年齢まで生きてきた女の割り切り方…でもないし、何て言ったらいいのかな。ある意味悟りに近いというか、いや、全然悟っていなんだけどね(笑)
でもそんな二人が同じ道を歩くことにして、結婚式をあの家でして、雛段の横におばあちゃんの仏壇があり、それを見るつぐみの目の穏やかさに泣けました。
そして西園寺さん!
最初はもう当て馬と言うか、教授に片想いをしている典型的なキャラクターとして登場してますが、どんどんどんどん可愛くなってって、最後にはもう大好き!!でした。
「教授の愛情に胡坐をかいている」と言ったのが彼女で本当に良かった。
彼への恋を乗り越えた彼女だからこその言葉で、別の誰かに言われたのなら、つぐみの心の向きは微妙に変わっていたと思う。
彼女の旦那とお姑さんとの日々は和むわ―。
最後の最後に出てきた馨くん。
この名前だということに、思わず大きく頷くくらい納得、というか嬉しかった。
教授らしいなー。
いい感じで家族なっている三人にによによしつつ、マコトくんも交えて三人家族として暮らせたらいいのに…と思ったことをちょっと苦く思う。
今ではまこと君も立派に成人していることでしょう。
あの両親の元でなら。
そう思ってやまない。
素敵な物語をありがとうございました。
でもつぐみちゃんの花嫁姿、35歳にしては初々しすぎるぞ、くそう。 -
海江田先生は今も昔も変わりません。
最後まで描き切ってくれてよかった。