- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091401106
作品紹介・あらすじ
●日本を代表する漫画家藤子・F・不二雄先生の傑作作品『ドラえもん』。未来の国からやってきたごぞんじ、ネコ型ロボットのドラえもんが親友のび太とともにくりひろげる友情ファンタジー。四次元ポケットから取りだされる不思議な道具で日本じゅうを笑いに包みこむ。しずちゃんやスネ夫、それにジャイアンも元気いっぱい。大きな夢をあたえてくれるワクワクドキドキ素敵な道具でキミを心温まるドラえもんワールドにご案内。
▼第1話/設計紙で秘密基地を!▼第2話/ふくびんコンビ▼第3話/お医者さんカバン▼第4話/ぼくをタスケロン▼第5話/へやの中の大自然▼第6話/ゴルゴンの首▼第7話/実物立体日光写真▼第8話/天の川鉄道の夜▼第9話/プッシュドア▼第10話/チッポケット二次元カメラ▼第11話/ツモリガン▼第12話/アヤカリンで幸運を▼第13話/へやいっぱいの大ドラやき▼第14話/出てくる出てくるお年玉▼第15話/バランス注射▼第16話/宇宙探検すごろく▼第17話/ココロコロン▼第18話/雪山のロマンス▼第19話/超大作特撮映画「宇宙大魔神」
感想・レビュー・書評
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辻村深月『凍りのくじら』で言及されていた『天の川鉄道の夜』を読んでみたくて図書館で借りた。
SL型の宇宙船「天の川鉄道」で巡る星空。
壮大なスケールの話がわずか十ページほどの短編で惜しげもなく披露される。
土星の手前で小さく列車が描かれ、あとは宇宙空間というダイナミックな構図に、のび太ならずともわくわくする。
転じて荒涼とした終着駅。
のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんたちを待つものは何か。
『凍りのくじら』のなかでは、理帆子の父が初めて触れたミステリと紹介されていたように記憶しているがその気持ちもわかる。
とても面白いストーリーだが、振り返ってみればなかなかぞっとする話でもある。
全部で十九本のエピソードが収録されているが全部楽しい。
その抜群の安定感に驚くとともに、幼い頃には全く意識していなかった藤子先生の絵のうまさ、完成された構図、物語運びの巧みさに気づく。
『設計紙で秘密基地を!』という話では、
うら山にほら穴を見つけたのび太が部屋でドラえもんに報告して、ジャイアンとスネ夫に横取りされ、泣いて戻ってくるまでがたった四コマで描かれている。
実際に読んでもらえばわかるが、これが考え抜かれた無駄のない構図と構成で、いっきに時間と空間を飛び越えていてとにかく凄い。
どのページを開いてもこんなのばっかり。
サイエンスはもちろん、文学や神話や映画などさまざまな要素が咀嚼されて物語に溶け込んでいる。
そしてアニメでは薄まっている毒やちょっとエッチなシーンもあったりして、子供騙しではなく子供と真剣に向き合っていることもよくわかる。
手塚治虫が天才なのは知っていたけど、藤子先生もやっぱり天才だったんだ。
そういえば、ベレー帽がギャグにならずにさまになる漫画家って、この二人しかいないもんな。
大人になっても新たな発見がある『ドラえもん』
けっしてノスタルジーではなく、いま読んでも面白いって本当に凄いことだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021.01.22
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ツモリガン。
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僕が初めて買った漫画はてんとう虫コミックスの『ドラえもん』18巻と31巻と34巻でした。以後、漫画、アニメ、映画からいかに影響を受けまた学んだものか…。勇気や友情をはじめ、人生に大切なものはほとんどすべて『ドラえもん』から学んだと言って過言ではありません。
しずかちゃんのお父さんが語る「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人間〜」は、確かに僕の理想の人間像を形成しています。全45巻(そしてプラス)に永遠の名作とそのもとが溢れていますね。 -
『設計紙で秘密基地を!』『ふくびんコンビ』『お医者さんカバン』『ぼくをタスケロン』『へやの中の大自然』『ゴルゴンの首』『実物立体日光写真』『天の川鉄道の夜』『プッシュドア』『チッポケット二次元カメラ』『ツモリガン』『アヤカリンで幸運を』『へやいっぱいの大ドラやき』『出てくる出てくるお年玉』『バランス注射』『宇宙探検すごろく』『ココロコロン』『雪山のロマンス』『超大作特撮映画「宇宙大魔神」』
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20巻