バルバラ異界 (1) (フラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 599
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091670410

感想・レビュー・書評

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  • 萩尾先生はやっぱ天才。

  • もうなんと言ったらよいのか。こんな話を書けるのが素晴らしい。

  • 読みたいものは自分の本棚の中に眠っている…と言う、ずっと持ち続けている本にはなんらかの予兆が隠されているのかもしれない、数年後に読んだ時に心が揺さぶられるよ、と言う…萩尾望都先生は私にとっては私の様な趣味嗜好の人間は読んでなければ、と言う人でもあって、偉大すぎてその良さが解らないままに読んでいた時期が多いんだよ!SFも、萩尾作品だから一応読んでた、と言うくらいで、SFはよく解らないんだよなー、難しくて、とか思って読んでたんだよ。架空のモノはその事象の理屈が解らなければならない、と言う意識が働いて(面倒臭い)ってなるんだよ、人間ドラマの部分だけ読みたいのに、とか…即物的な頭だから(笑)読まねばならない」と言う気持ちが大きかったんだよね、当時。だから『メッシュ』とか『感謝知らずの男』とかが凄く解り易くて、その時の自分が解り易い方を面白いと感じてしまう短絡的な所があったんだよ。色んな面で、私は木原作品に鍛えられて、今まで自分は苦手だと思ってたとこの見方変わった。ファンタジーとか、もう10代の時の擦り込みで苦手だったんだよね、架空の世界のなんでもあり感がずるいと感じていたり、現実離れと現実逃避と考えたりしてたんだよなぁ。SFとファンタジーの区別さえついてなかったんだよね。
    今、SF的なサスペンス要素も含まれる人間ドラマが読みたい、と思っていた矢先、自分の本棚の中にあるじゃないか、と引っ張り出して来て今更面白がって読んでいる。夢の中の世界と、その夢の中の自分を生きている眠り続ける少女、他人の夢の中に入り込める夢先案内人の男と、その男の離れ離れだった息子、その息子が現実逃避する自分の世界としてこしらえた島・バルバラ、それが夢見る少女の夢の中の世界の名前、と言う、ミステリ、サイコサスペンス、親子愛などが錯綜し、現実離れした世界も描かれているのに引きこまれる。

  • 「最初さらっと読んでしまったが、再読したら全然解釈が違っていた」と家族が言っていたので自分も再読。
    2003年7月20日初版第1刷発行
    2007年2月25日第5刷発行
    6年前に買ったものだろうか。
    家族が別途保管してくれていたので概ね良好な保存状態。

  • 一気読みで泣く

  • 読み始めた時は、それぞれ別の話がどう繋がっているのかわからなくて「?」ってなったけど、読み進めていくうちに「!」にかわっていった。そうなるととても読みやすくなって後半はもう一気に読んだ。
    読むのにとても集中力がいるので、疲れるけど、かなり読み応えのある話でした。

  • 全4巻読了。登録はこの1巻のみで。登場するひとたちの関係性のバランスがよかった、と考える。意地を張るひと、想いを秘めるひと、波風立てるひと、受け止めるひと、などなど。SFという設定の中で(いや、SFだからこそ、かもしれないが)ひとびとが魅力を失わないのがこのひとの作品のおおきな魅力だと思う。

  • 全4巻。夢と現実と過去と未来と心と繋がりとアイデンティティ。
    これだけ重ーいテーマを詰め込んで展開していく力がとんでもないです。
    さすがにちょっと難解だけど興味を引かれたらぜひぜひ!

  • ストーリー的には腑に落ちない、なぞがたくさん残った。
    でもこういうのもいいな。
    わけがわからないまま、でも有無を言わせない説得力がある。

  • カオス!いろいろ神!
    そしてキリヤがせつねえです

著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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