ルームメイツ 1 (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091817730

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  • 202011/全4巻まとめて。60代女性3人(元教師で独身・元芸者で愛人・離婚を決意した専業主婦)が同窓会をきっかけにルームメイトとして同居することから広がる物語。立場や考え方の違い、やるせなさやしがらみ、嫉妬・衝突することもあるけど、折り合いつけて受け入れ、人間関係やライフスタイルも変化しながら生きていく姿が描かれていてすごく面白かった。創作ゆえ多少の都合いい展開もあるけれど、彼女達の同居生活に憧れも感じてしまうのは、同居そのものの楽しさは勿論、ルームメイトとしてやっていける関係性を築いてきたことに対する羨ましさもあるかな。

  • 60代女性3人の同居ストーリー。ひとりは小学校教師として独身を通し、ひとりは愛人としてすごしパートナーをなくし、ひとりは専業主婦で通すももう夫の顔は見たくない。そんな3人が同窓会でばったりあって、紆余曲折を経ていっしょに暮らし。お互いの拠って立つところの違いからカチンとくることも多数だけど、その度に誰かがなだめ、気付き、そして…と。まわりの家族たちも含め、綺麗事だけじゃない本音と身勝手さ、それがさらけ出されたところからどうするのか、というところが浮き彫りに。

  • 60才になってもそうだよねー!ていう、わかりみとあきらめと。むしろ主人公トリオの子供世代は現役だけに読んでいて苦しくなるかな。

  •  ブックパスにて。全4巻。
     50歳、60歳、70歳。いわゆる、後期高齢者と呼ばれる年齢になった女性たちが、一人でも生きていけるはずだと歩むお話。昔ではあまり考えられなかった熟年離婚やら、シングルマザーやら、多種多様な家族の模様、ただの言い訳やら逃げやらもあり、ああ、家族って、一つの形だけにとどまらないんだな、ということを伝えたかったのかな?
     絵はまあ、ざらざらした、というか、『クレヨンしんちゃん』みたいな、お世辞にも丁寧とはいえないような感じ。まあ、よくある嫁姑漫画みたいな感じかな。

  • 戦後日本の女性がここにいる

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著者プロフィール

1957年新潟市生まれ。漫画家。国学院大学文学部卒。大学在学中にデビュー。「見晴らしガ丘にて」で第15回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。折ロ民俗学や中世文学への造詣が深く、安吾や漱石作品の漫画化にも取り組む。作品は「水鏡綺譚」「説経小栗判官」「ルームメイツ」「恋スル古事記」「戦争と一人の女」「死者の書」「夢十夜」ほか多数。第18回文化庁メディア芸術祭大賞受賞。

「2021年 『兄帰る 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

近藤ようこの作品

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