- Amazon.co.jp ・マンガ (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091818805
作品紹介・あらすじ
▼第1話/糠漬け事始め▼第2話/大学菜園▼第3話/物語を食べる▼第4話/食らわば皮まで▼第5話/ふたりぼっちの団欒(だんらん)▼第6話/いのちのタネ▼第7話/聖夜の収穫祭▼第8話/おせち哀歌
●主な登場人物/結城玄米(国木田大学農学部の講師。食文化史の講義を担当している)
●あらすじ/国木田大学農学部の「食文化論」の講師として新しく赴任してきたのは、大きな桶いっぱいに詰まった糠を背負ってきた変わり者・結城玄米。“食べることは生きること”“食文化を学ぶことは、生きる術を学ぶということ”との信念のもと、講義を開始した玄米は、いきなり学生たちに糠床を作らせて…!?(第1話)
●本巻の特徴/「食べることは生きること」。食べる喜びを伝えるべく、型にとらわれずに講義を行なう玄米先生は、赴任早々キャンパスに畑を耕したり妙な講義をしたりして、大学側に睨まれているが…? 日本の「食」を考える食育コミック第1集!!
●その他の登場人物/大空千夏(国木田大学の農学部の学生。農家で生まれ育った)、洲本亮介(国木田大学の農学部の学生。工学部への転部を考えている)、高円寺晴彦(国木田大学の農学部の学生。母親が栄養士で食育評論家)、津屋崎ハマ子(国木田大学で働いている。福岡の出身)、江戸川正直(国木田大学農学部学部長。玄米を疎んじている)、多摩弘(国木田大学農学部教授。江戸川の腰巾着)、嵐山雪乃(国木田大学農学部研究員。玄米の恩師の助手)
感想・レビュー・書評
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てづくりのおべんとうたべたいなあ
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裏表紙
食べる事は生きる事。
人間は実にさまざまな理由や目的からモノを食べている。
結城玄米-国木田大学農学部に赴任してきた講師である。
玄米は食べる喜びを生徒に伝えるべく型にとらわれずに、講義を行っている。
赴任早々、キャンパスに畑を耕したり、妙な講義をしたりして、大学側に睨まれてはいるが・・・ -
名言続出 すごくいい本だと思います。
大人買いしたい!!
子どもにも 読ませたい名作です。 -
「家栽の人」の著者の魚戸おさむ氏の作品。
食べものを通じた温かいヒューマンドラマが展開します。
この作品では全体を通して、日本の食の危機に警鐘を打ち鳴らしています。
食はどうあるべきかを見直す必要性を感じずにはいられません。
美味しい物、手軽な物、安い物で食事をするのではなく、食べるべき物を食べることが幸せに繋がっていくように思う。
玄米先生の夢では徴兵制ならぬ徴農制が登場するが、このくらいやらないと食の崩壊は止まらないかもしれない。
家庭の食を正すことが必要だが、まずは給食を正すことの方が早い気はする。
茶花先生いわく、「学校給食は米離れ養成所」
子供の頃の習慣が大人になっても続いていく… -
野菜ソムリエでもある某TVアナウンサーが、Podcastで推薦していたので読んでみた。
「美味しんぼ」の健康志向ソフトバージョン。
食にまつわる知識を得るためにはいいのだろうけれど、作品としての魅力が少し弱いと感じた。
2巻以降は何か機会があったら読んでもいいかな、ということに。 -
絵はあまり好きじゃないが、面白い。
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親子ではまったこの漫画。
いのちをつなぐ食について考えさせられる1冊です。 -
本屋で思わず手に取って、「面白そう!」と思い即購入しました。
舞台は大学。玄米というお名前の先生とその生徒達の食にまつわる物語です。
この時代での農業への偏見、昔ながらの食材(食事)離れ、食への意識に対して、決して強い主張ではなく、柔らかくストーリーとして表現されていて、色々考えさせられるマンガです。
『食文化を知る事は、それぞれの食べ物にまつわる物語を食べるという事なんだ。』
こういう意識があるのとないのとでは、食べ物に対する思いが違うと思います。
子供だけでなく、大人にも皆に、読んでもらいたい一冊です。 -
何気によんでみたら、意外におもしろく、はまりそう・・・。
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今月の本舗おすすめの一冊は、『玄米先生の弁当箱』という、そう、漫画です。ぬか漬けのお話から始まります。主人公は大学の農学部の先生です。その名も『結城玄米』先生。ぬか床を背負って、講義にやってきます。授業?と思わせるような始まりですが、その入り方が、実は深ーいとこに行きつきます。生徒さん達もぬか床作りから講義は始まります。ぬか床の造り方。米ぬか2キロ・粗塩400グラム・水1.8リットル・赤唐辛子4本・野菜のくず(トライしてみて★)とーってもシンプルな材料から始まるのですが、毎日の付き合いで、作り手によって、味が変わっていく・・・生き物なのです。シンプル・イズ・ベストむかしむかし、わたしたちの祖先が考えぬいたすばらしい知恵。日本の食文化を知る、実践しながら伝える。夏野菜や冬野菜がたくさんとれる時期に保存食として漬けて食べる知恵の食事。そのむかしはとっても自然なことですが、子供たちにぬか漬けお母さん漬けてる?と聞いて、どれくらいの子どもがイエスと答えるだろう。ぬか漬けの付け方の次は、野菜作り。畑で野菜を育てること。芽が出る小さな大きな喜び、実が実り、楽しむおいしい喜び。何日もかけて育ち、その野菜が食卓にならぶまでのストーリー。玄米先生は『物語を食べる』と表現しています。わたしたちもお料理をお客様に食べていただいている。まったく同じことです。 お客様に『物語を食べていただく・・・・』みーんなみんな、『玄米せんせいの弁当箱』読んでみてね。