高校球児 ザワさん 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 小学館 (2009年4月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091825377
感想・レビュー・書評
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ザワさん結婚しよう
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一話ごとに誰かの目線でザワさんという高校球児を観る不思議な作品。汗臭いはずなのに爽やか。
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女子高校球児漫画。燃える展開は皆無。思春期の悶々は有り。
放課後の練習中、校舎の方から風に乗って聞こえてくる吹奏楽部の練習の音とか、ふとした情景描写が新鮮。
学生時代運動部に所属してた人ほど入り込めると思う。
美術部/帰宅部だった身としては、ちゃんと「文化系の人間が運動部に抱く微妙な感情」にも触れている事に感心した。
作者はどっち側の人間なんだろうか… -
今現在単行本を集めてる唯一のマンガ
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ザワさん俺の嫁
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主役が強豪校の野球部の女子だけど、いわゆるスポ根ものではなく、主に学校生活での「あー、あるある懐かしい」ネタのユルい、軽い癒し漫画。
高校時代や特に運動部にいた人には共感できる部分が多いと思う。 -
この思考が全て部活に直結している感じは懐かしく心地よい
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一見冷めて引いた視点で語られていく物語の裏でぐつぐつとフェチシズムが煮えたぎっている感じが良い。昨今の性欲と直結したような恥ずかしげもない萌え文化を僕は嫌いだが、こういうのなら大歓迎だ。
主人公であるザワさん自身の主観は描かれないままに彼女の周囲にいる人々の視点で彼女の存在が語られていくという独特の手法の絶妙な距離感。もっと言えばその「遠さ」が素晴らしい。
女の子ながら野球部に入るという特殊な選択をした彼女がいったいどういう背景を持っていて、どんな内面を持った人なのか自然と興味が湧いてくるし、わからない分だけあれこれ想像させられる。
ちょっとした言葉や仕草といった少ない情報から彼女がどんな人なのか思いを巡らせるのはとても楽しいし、時にスリリングですらあった。
その他コマの構図がいちいち面白かったり、日常のどの部分を切り取るかというチョイスが冴えていたり、絵が巧いとか、他にも色々良いところはある。あるのだが最終的には「とにかくザワさんが気になってしまう」というこの一点に集約していてとてもシンプルな魅力があった。