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- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091850393
感想・レビュー・書評
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突然異星人に襲われたロンドンを舞台に少年少女の逃避行。
ボーイミーツガールって良いですよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二十面相の娘で有名な小原愼司先生によるSFモノ。H・G・ウェルズの「宇宙戦争」を下地にボーイミーツガールで味付けした作品。まだ序章なので展開的にはベタな進行だが宇宙人の正体など掘り下げたら面白そうな部分も多々有り。
孤児院暮らしの少年と貴族の少女。生きる上で大切なことをこの二人はサバイバルな世界のなかでみせてくれます。孤児院で育ったオリバーは何が何でも生き残る執念をみせ、アリスは人間としての尊厳を胸に抱きどんな状況でも自分を見失わない強さを持っています。この一見正反対な二人の掛け合いはベタですがこういった世界観でやらなければいけないことを表現しているのが好印象です。
宇宙人側の謎。この作品ではあっさりと宇宙人がでてきます。トライポッド型の機械からは女性の人型と黒い身体と触手をもった2タイプが描写されていますが、片方の女性タイプはどちらかといえばヒューマノイドのような雰囲気を身にまとっています。オリバーたちと一緒に行動している坊やの身体の謎も相まって、小原先生のオリジナル設定が引き出されそうで期待しています。
まだまだ既知の枠から飛び出てはいない物語ながらこれから先いかようにも展開できる遊びがこの作品にはあります。その遊びの部分を小原先生がどう表現していくか、面白い展開を期待しつつ次巻を待ちたいと思います。