- Amazon.co.jp ・マンガ (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091875907
作品紹介・あらすじ
私の片想いが、この世界を終わらせてやる。
押見修造(漫画家)、驚嘆。
村田沙耶香(小説家)、絶賛。
高月(こうづき)カノン、23歳。
高校時代からストーカー的に想いを寄せる境(さかい)先輩と、
アルバイト先の喫茶店で再会を果たす。
でも、いけない。
先輩は世界の英雄で、そして奥さんのものだから。
SF×不倫の異色の恋愛を描くのは、弱冠24歳の俊英。
ストーカー気質メンヘラ女子の痛すぎる恋に、共感の嵐です!
感想・レビュー・書評
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一途な恋愛と、残酷な現実のアンバランスさがすごい。
破滅的な世界で、恋愛に一喜一憂する主人公がかわいらしく、またとても恐ろしく感じる。
主人公・かのんの言動や心理には、全てではないにせよ共感をおぼえるが、それはこの作品の世界感とはちぐはぐで歪に思える。(それが作者の狙いであるとも思うが)
対して片思い相手の先輩の心理が読み取れず、世界感と相まって不気味。
この巻、ヒキが強烈すぎて、続きがとても気になる。
早く次巻が読みたい。 -
SF×ストーカー×不倫、っていうよくわからない触れ込みで読み始めたのだけれど、コレ、素直にとても面白かった…!読んだ知人は皆、ストーカーの女がコワイって言ってたけど、これ、まさに推し俳優と、若手俳優オタクの関係性じゃない?プレゼントした万年筆についてテレビのインタビュー経由で爆レスもらって舞い上がる様とか、若手俳優に服とかプレゼントするオタクたちをイメージしてしまった。かのんは、先輩の古参で強火のファン、っていうのがシンプルな感想。恋愛話だな~って思って読んでると、急にSF展開をぶち込んでくるのが気持ちよかった。
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・1話
すてき、すてき、すてき。
素敵って言葉は私にぴったりだって、そう言ってくれた大切な人の言葉を思い出しました。
地上と地下、地下の人の方が暮らしが豊かそうな口ぶりなのは、地上がエイリアンの侵攻か何かでボロボロだからって事なのかな。
どうして雨しか降らないんだろう。
・2話
不思議なもので、ずっと好きって大きくなっていく。
・3話
自分の知ってた好きな人の嗜好が、知らぬ間に変わるのってどんな気持ち。
いつも自分の好みより、私が好みそうなものを選んでくれてたその嗜好が変わってしまったら、それはやっぱり寂しいものです。
・4話
避難経路ってお菓子も配ってるのですか。
何も知らない、今会ったばかりの人達に愛を笑われるの不愉快ですよね。
・5話
だけどね、思っちゃうの。
この人じゃなきゃダメだって。
衝撃のラスト。
・0話
高校の時から8年間、先輩の事だけが好き。
一途な子、大好き。 -
面白かった。
不倫×SF…なんて紹介をされているので、
不倫叩き大好きな人達がよく読みもせず批判しているのを見る……勿体ない。
この作品は、不倫×SFという切り口から、
とても上手に人の心を切り取っている。
決して自分を好きになってくれない人を、もはや崇拝することで手に入れられる心の強さ。
そうすることでしか生きられない弱さ。
その両方を自覚しながら生きていく。
人は人に、「あなたはこういう人だ」と勝手に決めつけ、時が経てば「変わらないね」「変わったね」と同一性を求めるけれど、
さてそれは本質なのか?
人はなぜ分かり合えないのか?
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いやもうわかったよ
本っ当に好きなんだな
という漫画。 -
身につまされる。たとえ結果がどうなろうと、このテーマを選んだ著者はすごいと思った。
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久々に読んだけど、いいねえ。