あげくの果てのカノン(5) (ビッグコミックス) [Kindle]

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  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • 不倫を罵られても蔑まれても。
    先輩が醜く変わり果てても。
    それでも囚われ続ける恋はまるで呪いのようだ。
    全て忘れて新しい人生が始まると思ったのに。
    これはハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか…。
    恋の沼にどっぷりな状態をかのんが幸せというのなら…まぁそれで良いのかな?

  • 鮮やかに振り切ってて最高でした

  • 最後の最後がほんとカノン学ばねぇな!っていう終わり方で作者さん意地悪だなーと思いました。弟もフツーにいい子なのに不憫すぎる。

    ラストの「美しいものを見た心の高揚を恋だと勘違いした」というカノンのモノローグが印象的です。不倫SFと銘打っているけれど、この物語の裏テーマは「恋愛と推し活はどう違うのか?ではなかろうか、と最後に考えてしまいました。

    しかし境先輩が全然わかんなかった。カノンのこと心の底から軽蔑してたのに修繕くらいで好きになれます?初穂も。最初は田舎っぺだったのになぜ結婚するほど好きに?美人で賢かったから?
    母親に大切にされずに育ったから、女性に無意識の復讐心があったのかなー、だからコントロールできそんな女ばかり手を出したのか!?マジで謎い男性でした。

    ゼリーとの攻防をもっと詳しく知りたいわ!と思わせる舞台設定の細かさもあって、最後ダダダっと終わっていくのは残念でした。カノン主人公じゃない普通のSFとしてもう一本書いて欲しいくらい。

  • 不倫とSFというので話題になっていた漫画。予想以上のメンヘラが怖かった。

  • 最終巻。この終わり方でよかったのか、いやよかったんだろうな。漫画のタイトル通り、どこまで行ってもあげくの果てのカノンちゃんだった。先輩の奥さん、ちゃんと離婚していて安心しました。面白かったし怖かった。

  • あげくの果てのカノン。
    「挙句の果て」:結果、結局。 紆余曲折を経て、その結果。 あまり好ましくない結果に至った場合に用いることが多い。(Weblio辞書より)

    タイトル通りの終わり方だと思った。
    重くて可哀想で不快な部分もある。なのに奇麗で、一気に読んでしまった。

    五巻まで通して読んで、この話に出てくる人たちは割とみんな、勝手だと思う。
    勝手に先輩に一途な想いを抱くかのん、妻がいるのに勝手に他の女にはしる境先輩、先輩の心情も知らず勝手に理想を押し付ける初穂さん。旦那や家族の都合をあまり考えずにかのんを引き取る母親、息子とずっと一緒だと勝手に言う先輩の母親、かつて勝手に自分の恋愛話を押し付けたのに今になって(タイミングと運が悪かったとはいえ)拒むマリ、勝手に先輩をヒーロー視する民衆たち。
    みんな、とても勝手に生きている。それは現実世界とよく似ている。なにも思い通りにはならないのが、リアルで逆にいい。

    そんな勝手な人たちは、時の流れとともに態度や思考が変わって、過ぎていく。
    でも、かのんの先輩への熱量だけは、初めから終わりまで変わらない。それが恋愛ではないことには、本人も気づいている。どちらかというと、両親が死んで暗闇を這っていた頃に、たまたま目にした光が先輩だっただけなのだ。
    恋や愛でなくても、推しでも信仰でもなんでも、先輩がいたから多分彼女は今日まで生きてきた。
    なら、そんな彼女にとっては、結末はハッピーエンドなんだろう。
    ずっと求めていた人が目の前に再び現れて、ドラマティックに自分を思い出して名前を呼んでくれる。それだけで多分、とびっきりのハッピーエンドだ。

    ……もちろん先輩とハッピーエンドを迎えたとしても、この先の道が安パイなわけもない。先輩がゼリーの影響がすごかった的場さんみたいになる可能性や、再びゼリーの出現で呼び戻される可能性もある。周りからの視線、家族の感情、きっとまた苦しむこともある。それでもそんなものに負けず"勝手に"生きていってほしい。私はなんとなくそう願う。

    余談ですが、弟くんも最後の最後に勝手だったなぁ。個人的に松木平くんは好きです。この作品の中ではマトモだったなぁ。

    また忘れた頃に読み返して、気持ち悪くなりながら感動したい漫画です。

  • うーーん、話の畳み方が合わなかったかなあ。少し不謹慎な言い方かもしれないがすごく面白かったのに、後半は顔が似ているだけの男に振り回されたり、境先輩と奥様初穂が戦っている最中?に応援したかと思えば逃げ出すとか、なんかキャラぶれていない?そんな行動になるのか?が何となくしっくりこなくて。人間、いざというときは理性が働かないというか支離滅裂になるものなのかな。境先輩は修繕で本当に心変わりをしたのか?心変わりをした振りをしていたのでは?と疑ってみたり。
    ゼリーとか天候とか促進剤とか謎だらけだけど、まあ、メインはカノンと境先輩の関係なので、そこら辺は詳細省略ってところですかねえ。
    境先輩がケーキ屋に現れたのは偶然ではないよね?永田町の危機で初穂とやっと向き合えたのかと思ったのに、手のひら返しでカノンを探しに来るもの??恋は盲目、理性ではどうにもならないこと、ってことかなあ。

  • 最初から最後まで貫徹されたテーマが気持ちいい!
    カノン、うん、カノンです。
    愛すべきモブ主人公に幸あれ。

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