月館の殺人 (下)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1081
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091883339

作品紹介・あらすじ

▼第7話/鉄道館の殺人▼第8話/月館(つきだて)着7時00分▼第9話/殺戮(さつりく)の影▼第10話/犯人は誰か?▼第11話/サイン▼第12話/探索▼第13話/各々(おのおの)の熱き想い▼第14話/血の軌跡(きせき)▼最終話/終着●主な登場人物/雁ヶ谷空海(かりがや・そらみ。沖縄の女子高生。17歳。唯一の肉親である祖父に会うため〈幻夜〉に乗り込む)、日置健太郎(ひおき・けんたろう。空海が駅に来る途中、偶然知り合った〈幻夜〉の乗客。会社員。26歳。鉄道考古学テツ?)●あらすじ/乗客の一人である日置が何者かに殺害され、さらに終着地・月館との連絡も途絶えてしまった〈幻夜)号。そんな中、〈幻夜〉を途中下車することになった空海が目にしたのは、動いているはずの列車から伸びる、一本の廊下だった。戸惑う空海に対し、車掌はここが「月館」だと告げるが…?(第7話)●本巻の特徴/実は線路上を走っていなかった特別急行〈幻夜)号。そして、空海たちが月館で目にした光景は…!? 驚愕の事実が連結する、至極の鉄道ミステリ終着編!!●その他の登場人物/杉津治彦(すいづ・はるひこ。フリーター。30歳。乗りテツ?)、竜ヶ森集(りゅうがもり・しゅう。大学生。23歳。模型テツ?)、今福健至(いまふく・けんじ。獣医。35歳。コレクションテツ?)、沼尻孝一(ぬまじり・こういち。市職員。24歳。時刻表テツ?)、中ノ郷清(なかのごう・きよし。エンジニア。40歳。撮りテツ?)

感想・レビュー・書評

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  • ずっとぶっ飛んだまま最後までいって、「人を殺すのってよくないな」と思ったので、最高でした。

  • テツじゃあないけど愉しく読みました。

    北海道の広大な土地に、母屋と列車が一体になっている御屋敷には興味津々です。

    それにしても原作者のあとがきが読みづらい!

    こんなに見えないあとがきははじめてだ(笑)

  • 一気読みでした。テツの皆さん困った人ばかりで身近にいたら嫌だなあ…。日置さんが怪しいと思ってたけどそもそも死んでるし、しまいには空海がなんかトラウマ持っててやったのかなどど荒唐無稽なことまで考えた。それにしてもこのお二人のコラボはどのような経緯で成立したのでしょうか?佐々木倫子さんの作風のおかげで、どこか面白くなってしまう。

  • 幻夜の設定を知ったときは
    思わず、えー!?と声が出てしまった

    面白かったです。

  • 犯人よりも設定に驚いた下巻。



    以下ネタバレ。




    幻夜動いてなかったんかーい!!(笑)
    すっかり騙されたわ。まじかーってなった。主人公と同じ驚き方したわ(笑)

    犯人はなんとなくわかってたけど。
    てか、幻夜が動いてない時点で密室やないから話は変わってくるような……。


    でも、佐々木倫子さんの絵柄やとなんかもう全部許せちゃう不思議(笑)
    佐々木倫子さんとミステリー、アンマッチかと思いきや意外と合うことに気づいた。

  • 空海の質問に対する乗客の反応や、車掌さんがどうやって洗い熊に餌をあげているか…という疑問がありましたが、なるほど〜そういう秘密があったんですね。月館十蔵の鉄道への愛が凄いですf^_^;みずほが極度の鉄道嫌いになるのも納得。殺人犯の末路が呆気ないと思うのは私だけでしょうか……可哀相。
    巻末の佐々木さん後書きに登場する綾辻さん、そっくりですね(笑)綾辻さんの後書きをめっちゃ探しました、まさかこんな所とは。面白い装丁ですね♪

  • 「幻夜」の実態にはびっくりしましたが、ミステリとしては、犯人はおそらくほとんどの人がいちばん最初にそうかなと思いそれではひねりがなさすぎるかと廃棄して他の誰かを探すやろうなという、もっとも普通の結末で、少々肩透かしでしたので、この作品は佐々木倫子さんの作品として暴走するキャラたちを楽しむべきやなあと。

  • 上下巻を通読。館シリーズの番外編かと思ってました。でもここには中村建築士の名前は登場せず、趣向が凝らされた館が舞台と言って間違いはないと思うけど、シリーズとは一線を画す印象。鉄道マニアを前面に押し出しているからか、かなりの殺人が起こるにもかかわらず、シリアスな印象は乏しい。結構強引な幕切れにも感じられたけど、まあそのあたりはご愛敬ってことで。何だかんだいっても、かなり楽しみました。

  • 解決編に近い下巻。こんな鉄道ミステリって他にあるだろうか。真相は実に見事。綾辻行人好きなら必読。

  •  謎解き自体は簡単でしたね。
     変な人をたくさん登場させることで、それをカモフラージュしてただけだった。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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