ギャラリーフェイク〔小学館文庫〕 (7) (小学館文庫 ほB 17)

著者 :
  • 小学館 (2003年2月15日発売)
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本棚登録 : 141
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091926678

感想・レビュー・書評

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  • 細野不二彦による「アート版ブラックジャック」とも呼ぶべき作品の第7巻。

    「ギャラリーフェイク」は文庫版で言うところの5巻~9巻あたりのクオリティが絵・ストーリーともに一番高いと思うんだけど、中でも7巻が一番好きな巻。ちなみに次点として9巻もすごく好きで、「メトロポリタンの一夜」なんてお仕事マンガとしても人間ドラマとしても最高に良い。

    冒頭の額縁に関するエピソードや営業から左遷されて美術館館長になった人の話は、先述の「メトロポリタンの一夜」同様、仕事にプライドを持って打ち込む人たちを温かく描いているし、エゴン・シーレとネオナチを絡ませたエピソードはたった3回分なのにとても重厚で読み応えがあった。

    ロンドンでのエピソードは少女漫画でも使われないようなクサいセリフで読んでいる方が恥ずかしくなるけれど(笑)。
    後半になるにしたがって藤田とサラはもう恋人前提というか、当たり前のように腕組んだり肩抱き合ったりしてるクセに好きだの好きじゃないだの言い合うようになるんだけど(サラと一緒にディズニーシー行ったりウォータースライダー乗ってる藤田ってなんかイメージ違うんだよね…個人的に)、この頃くらいの微妙な距離感の方が最後のエンディングも生きたんじゃないかなぁ…と言っても詮無いことを書いてみる。

著者プロフィール

細野 不二彦(ほその ふじひこ)
1959年生まれ、東京都出身。大学時代からスタジオぬえで活動。大学在学中の1979年、『マンガ少年』掲載の「クラッシャージョウ」(高千穂遙原作作品のコミック化)でデビュー。
アニメ化された『さすがの猿飛』及び『Gu-Guガンモ』などのコメディ作を手がけたあと、青年漫画に進出。以降も『太郎』『ギャラリーフェイク』『ダブル・フェイス』といったシリアス路線の人気作を次々と生み出し、長年に渡り一線級の人気を誇っている。

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