西の魔女が死んだ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1699
感想 : 310
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092896109

感想・レビュー・書評

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  • 最後は感動しました。

  • 10年ぶりに再読。

    分かっていて読んでいても終盤の描写(演出?)が神懸っている。これ以上温かくひきしまったラストの物語を他にまだ知りません。

    まいの近所のおじさんへの嫌悪感が好意に転じない、というのも意味があることなんだろうな。安易に実は良い人でしたってならないところが現実的だと思う。おばあちゃんの魔女の修行・あり方も現実的というか読み手の世界から離れることはない。ファンタジーだけど今ある心と体を自分で動かすということが魔法以上に力を持つ(必要なこと)というところが好き。

  • 新潮文庫のものも、両方買った。
    新潮文庫のではまいのその後を読めてよかった、嬉しかった。

    いつまでもきらきらひかり続ける、わたしのたからものです。

  • やるせない哀しさではなく、
    希望のある哀しさを感じる良本。

    一生忘れられない本。
    年間数百冊単位で読書を楽しむ私が
    お勧めの本を、といわれると
    一番に思い出す本。

  • 梨木香歩さんはすごいっっ♪

  • 学生の頃、学校に行きたくないと感じてた頃に支えとなった本。

    今読むと、なかなかきつい話でしたね。

    ただ最後のおばあちゃんとの約束には感動。

  • 自然の中にいるような、爽やかな風が吹くようなそんな本でした。知らず知らずのうちに自分が癒されている。不思議な本。魔女の修行、面白い。

  • とても有名だし、「魔女」というキーワードにひかれて読んでみた。結論からいうと、わるかないけど、それほど好きではなかったデス。

    梨木果歩さん、すばらしいプロフェッショナルな作家さんだと思っているけど、今の私のメンタリティには響かなかったようでございます。タイトルがよくないんじゃないかしら。西の魔女が死んだ、なんて、もっと波乱万丈どきどきワクワク冒険ストーリーを期待しちゃったじゃん。大仰だよ。なんてことのない日常を丁寧に暮らす、そのありさまをそれこそ丁寧に、一瞬一瞬の光のかげん、音、心のうごきなどを描写している、そういうお話だっていうタイトルじゃないやん。そこがいいって人もおるんかな。好みやな。

    思春期のややこしいお年頃の女子、学校でのややこしい女子の人間関係、それに付随する悩みと、美しい自然の中で昔の人みたいに手を動かし体を働かせて暮らしをつくりあげるおばあちゃんとの日々。それによってささくれた心が癒され、体も元気になる。梨木さんのお好きな『ひみつの花園』ちっくなストーリーやな。うん、そういう話なんやと初めから知って、そういう物語を自分の心が求めているときに、手に取るべきやった。時機をまちごうたわ。

  • 何度読んでも、ちゃんと分かってるのにラストで泣いてしまうよ。おばあちゃん、大好き。

  • 中学校でいじめにあった主人公のまいと、西の魔女と呼ばれているおばあちゃんが1ヶ月くらい一緒に暮らすお話。

    おばあちゃんは不思議な力が使える人を魔女と呼び、誰でもそのように慣れると、魔女修行としてまいを少しずつ立ち直らせて行く
    おばあちゃんは、田舎で自給自足で暮らすスローライフでその生活をしていくまいも、だんだんと勇気が出ていく。

    こんなに大好きだったおばあちゃんと、ひょんな事で喧嘩をしてしまい、そのままお別れをしてしまい、仲直りすることなくおばあちゃんが死んでしまった。
    後悔先に立たず。生きている間に伝えたい事は伝えておかないとと感じました。

    おばあちゃんの言葉は、考えさせられるものが多く、まいと一緒にふむふむと聞き入ってしまうことが何度かありました。

    ひと夏の思い出と言うか、なんかふわふわした気持ちになりました。

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著者プロフィール

1959年生まれ。小説作品に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『沼地のある森を抜けて』『家守綺譚』『冬虫夏草』『ピスタチオ』『海うそ』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』など。エッセイに『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』『やがて満ちてくる光の』など。他に『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』がある。

「2020年 『風と双眼鏡、膝掛け毛布』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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