ケータイくんとフジワラさん (創作児童読物)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 54
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092897540

作品紹介・あらすじ

朝読に! ケータイくんが運ぶほっこり物語

「古いものを大事に使うと、いいことが起きるんです!」

最新のケータイ電話たちがつぎつぎ売れていく電器屋さん。
でも古いガラケー電話のケータイくんは、
もう一年も売れのこっています。
そんなある日、ひとりのおじいさんフジワラさんがやってきて・・・・・。

携帯ストラップのかわいいお人形「りこじい」も登場して、
笑いあり、事件あり、ほっこりありの心あたたまるストーリー。

小学館児童出版文化賞(『ケイゾウさんは四月がきらいです。』)、
野間児童文芸賞(『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは・・・・・』)受賞の
実力派作家・市川宣子さんの最新作です。

感想・レビュー・書評

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  • ケータイくんは電気屋さんのショーケースの端っこにいました。スマホや新しい機種が続々と出てくるたびに端に追いやられ、店で一番の売れ残りなのだ。
    そこにお爺さんが現れた。
    店長さんに「はじめまして。フジワラといいます」と自己紹介し、孫が作ってくれた自分マスコットをストラップとして付けるために携帯電話を買うという。
    ショーケースの中のスマホくんやみんなは嫌がったが、買われていったケータイくん。

    はじめはお仏壇の前に置かれ、埃をはらってもらうだけの毎日。部屋の仲間たちはフジワラさんに買われてラッキーだ、大切にしてもらえると言われた。そのうち孫のりこちゃんとお母さんの文子さんが来るようになって、孫のあつやの友だちの自転車を直してあげたことから、なんでも修理屋さんをはじめることになり・・・

    電話さえも家になかったフジワラさん。奥さんが亡くなってからも、きちんと掃除、家事をして丁寧に生きていた。ただ、こなすだけの毎日。
    ケータイくんがきてからフジワラさんの毎日が少しづつ変わる。

    ほっこり心あたたまる話

  • ガラケーのケータイくんとフジワラさんの心暖まるストーリー。意外と嫌いではない。

  • 子供小学生向けに書かれた小説で とても心温まる内容なのだけれど 作者は年配の人 ということが 分かってしまう そんな 昭和回帰の内容だ ガラケーで コミュニケーションして みんなが集まり 地域活性化する 振込サギが 出てくるが 無事回避できた 挿絵は元は刺繍の柄なのだろう 綺麗に彩飾されて いることが予想されるが ページが白黒なので とても残念だ

  • 電器屋さんで売れ残っていたガラケー電話ののケータイくん。買ってくれたのは「フジワラさん」というおじいさん。ケータイくんが家にきてから、娘の文子さんや孫のりこちゃんとも連絡が取りやすくなり、寂しかったフジワラさんの日常はにぎやかで楽しいものに。でも、そんなある日、フジワラさんに事件が起こります。フジワラさんを守るためケータイくんは…。

  • 電気屋さんで1年も売れのこっているケータイくん。ある日、はじめて電話を持つというおじいさん、フジワラさんに買ってもらいました。はじめはどこからも電話がかかってこないし、ひとりぐらしのフジワラさんは、だれとも話をしない日が続いていました。そんなある日、フジワラさんの娘の文子さんと孫のりこちゃんがやってきて、ケータイくんに番号を登録しました。その日からケータイくんは、いろんな人とフジワラさんをつなぎはじめて…。やさしいみんなの気持ちがうれしいお話。

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著者プロフィール

1960年神奈川県生まれ。1982年より月刊保育絵本の編集に携わる。2006年『ケイゾウさんは四月がきらいです。』(福音館書店)で小学館児童出版文化賞、2010年『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…』(ひさかたチャイルド)で野間児童文芸賞、『あまやどり』(文研出版)でひろすけ童話賞を受賞した。ほかにも『おばけのおーちゃん』(福音館書店)、『ケータイくんとフジワラさん』(小学館)、『11月のおはなし どんぐりカプセル』(講談社)などがある。

「2018年 『ケイゾウさんの春・夏・秋・冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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