オン・ザ・ライン (SUPER! YA)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 201
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905726

感想・レビュー・書評

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  • 短い後半が主で前半は前振り~侃は進学校である文武両道の元高に入った母子家庭出身の読書好きだ。活字中毒なのは知られたくなく,出席番号の前の大男・貴之に誘われて硬式庭球部に入部したが,貴之やさゆりと違い,全くの素人。トレーニングを重ねていく内に,のめり込んだが,貴之には到底及ばない。しかも貴之は絵を読む美少女・梓と付き合っている。秋,ぼやっと道を渡ろうとして目の前が暗転すると,大怪我を負っていたのは,侃を突き飛ばして救いトラックに轢かれた貴之がいた。足の切断は免れたが,歩くことはできないだろう。見舞いに行くと,お好み焼きが食いたいという貴之に要請され,帰ってくると既に転院していた。知り合いの寺で静養しているという。自分が許せない侃は学校を辞めると母に相談するが,休学して考えろと云われる。父に電話すると,瀬戸内の島の祖父の処で考えてはみてはどうかとの提案を受け入れる。年寄りと子どもしかいない島で,身寄りのいないカラス坊と知り合い,強く生きねばならないと考え,偶然会った同級生から聞いた梓が島を訪ねてきた。貴之は学校を変わり,東大を目指して猛勉強だという。会いたければ10月中に訪ねてこいと伝言が届き,島を出る。訪ねた先で貴之と取っ組み合いとなり,学校へ戻ると,辞めたつもりのテニスの団体戦のメンバーに入っているという。シングルスで最後に出場した侃の勝敗が次へ進めるかを決める試合となった~サービスサイドはデュー(ス)コート,反対側はアドコートって云うんだよね。木製のラケットを大事にしているというのだが,本当にテニスをやっていたのだろうか? 体育会系男子が裸族であったり,闇鍋やってたり,文化祭の最後の夜7時に花火を挙げたり,5年前まで男子校だったのに,女子テニス部のOGの正規職員がコーチについていたり,腑に落ちない部分が多過ぎて,違和感たっぷり。25年前の高校というなら解るけど,課題図書として選ぶ人も,いろいろなことを知らないといけないね

  • 青少年読書感想文全国コンクールの課題図書なので試しに読んだ。
    テニスやったことない。だからあまり面白くないって感じ。
    ストーリーの流れもブツブツと途切れる感じがする。
    スポーツものならばやはり「DIVE!!!」のほうが面白い。

    「好きだ」とか「楽しい」とか使わずに、テニスへの思いが伝わってくる感じがするとよかったのになーと。

    ただ、たくさん練習してました、部活にハマリました、好きなひとくらいはいました、ってのしか伝わってこなかったです。残念。

著者プロフィール

広島出身。被爆2世。
デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞受賞。その後『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞受賞。『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞、福田清人賞受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。ほかの著書に『引き出しの中の家』(ポプラ社)、『月白青船山』(岩波書店)、『八月の光 失われた声に耳をすませて』(小学館)などがある。
近年では、『光のうつしえ』が英訳刊行され、アメリカでベストブックス2021に選定されるなど、海外での評価も高まっている。

「2023年 『かげふみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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