モバイル書斎の遊戯術

著者 : 山根一眞

• 小学館 (1999年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sanqiaoさんの感想 · 2010年2月4日]

本書はDIMEに連載されていた”スーパー書斎の遊戯術”を再編集したもの。
山根さんの核である(？)、デジタルアプリケーションとそのモバイル生活が満載の一冊。

読んで感じるのは、つくづくデジタルの世界はその技術の移り変わりが速いということ。
本書の発売が９９年。現在２００８年なので約１０年前。
たかが１０年前と言われるでしょうが、それは想像以上の世界だったのです。
デジカメがやっと１００万画素、最新スマートメディアが３２MB、当然Windowsは９５、そして今はなきニフティーサーブの存在。
どこを取っても考えられません…。
本書全体を通し、クドイ程にネットへの接続方法などが書き記されてるのですが、それは当時、それだけインターネットが普及をしていなく、当然ネットへのモバイル接続なんかは知る人ぞ知るというレベルだった事を示しています。
その頃と比べると便利になったんだなぁ。

この姉妹版とも思える、日経新聞土曜日に連載中の"デジタルスパイス"。
なんと残念なことに、来週が最終会。毎週、楽しみにしていたのに…。
ちなみにこちらも"賢者のデジタル"という総集編が出ています。

著者プロフィール

ノンフィクション作家。1947年東京都生まれ。獨協大学経済学部特任教授、宇宙航空研究開発機構（JAXA）嘱託、理化学研究所相談役、福井県文化顧問、月探査に関する懇談会委員（内閣府）、生物多様性戦略検討会委員（農林水産省）、日本生態系協会理事、NPO子ども・宇宙・未来の会（KU-MA）理事などを務める。日本の科学者・技術者を取材した20冊を超える『メタルカラーの時代』シリーズ（小学館）、『環業革命』（講談社）など著書多数。山根一眞オフィシャルホームページ http://www.yamane-office.co.jp/

「2017年 『理化学研究所　100年目の巨大研究機関』 で使われていた紹介文から引用しています。」