- Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093797276
感想・レビュー・書評
-
感想未記入
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みおわってぐったり。今の日本人にはあまりにもかけ離れた状況。人種差別も戦争もない。だけど今、読めてよかった。知れてよかった。
-
上巻でたっぷりと人物や背景に時間をかけた後、満を持したように戦争に突入していく下巻。もちろん戦争の描写もすごかったが、ほぼ全体のどの場面にもでてくる登場人物たちの心情吐露が迫真だった。これでもかこれでもかと襲い来る苛酷な状況に人間はどんなことを見、どんなことを感じるのか秀逸なシュミレーションのようで息が詰まった。そしてそのどれもが、自分だったらと考えさせられるリアリティがある。戦争は汚い、戦争は悲しい。しかし、この世界では血を流すことでしか得られないものが確かにある。たくさんの日系人たちが血を流したから今のアメリカでの場所がある、同じように今の日本の繁栄もまた、あの当時たくさんの血を流して倒れていった人々の亡骸を礎としているはずである。いい悪いの問題ではなくそういった深い部分も考えさせられるテーマの小説だった。
-
第二次世界大戦下の日系アメリカ人3人の話。迫害から逃れるため、家族を守るために志願した3人。
最前線に回される日系人。仲間たちが次々と死んでいく…
また、殺人を犯してしまい逃げるように語学兵となったが、捕虜となった日本兵からは蔑みの目でみられる…
それぞれの苦悩。
戦争の悲惨さと日系人の苦労が描かれている。(下巻)