空白の叫び 下

著者 :
  • 小学館
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093797306

感想・レビュー・書評

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  • とうとう途中から「」の中の文章しか読む気にならなくなってしまいました。あ~あ。

    少年院を出た後の3人の少年。
    久藤以外はマンションだったりアパートだったりに1人暮らし。
    しかも生活にはあまり困らない程度にお金もある。
    何とも恵まれています。

    少年達の行動がものすご~く極端に感じるのはなぜだろう。
    あっさり「銀行強盗」とか「億単位のお金」といった言葉が出てきたり。

    被害者や少年達の家族の気持ちは前半全然描かれていない。最後に種明かし的に出てくるけど。
    「馬鹿じゃない」人達がた~くさん出てくるけど、それでもどれも少年達の自分勝手な解釈ばかりのような気がしてしまう。

    小説なんだから、と言えばそれまでだけど。

  • 殺人者となった少年は更生できるのか。後悔はしていない。罪を償ったとも思っていない―再スタートを切った三人の挫折を鮮やかに描き出す新機軸ミステリー。

    久藤美也は自分の容姿や頭脳が凡庸なことを嫌悪している。頭脳は明晰、経済的にも容姿にも恵まれている葛城拓馬だが、決して奢ることもなく常に冷静で淡々としている。神原尚彦は両親との縁が薄く、自分の境遇を不公平と感じている。〈下巻〉第三部。少年院を退院した彼らはそれぞれ自分の生活を取り戻そうとするが、周囲の目は冷たく、徐々に行き場をなくしていく。そして、再び3人が出会う日がくる。 少年犯罪を少年の視点から描いた、新機軸のクライムノベル。

著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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