- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093798648
作品紹介・あらすじ
松田哲夫氏が編集人生で出会った愉快な人々
2012年4月に週刊ポストで連載をスタートした書評家・松田哲夫氏の「愉快痛快人名録 ニッポン元気印時代」の単行本化企画です。松田氏は東京都立大の学生だった60年代半ばから「ガロ」編集部に足繁く出入りするようになり、そのまま編集の世界へ飛び込んだ筋金入りの<編集好き>。その後は大学を中退し筑摩書房に入社、数多くの作家・エッセイストなどの著作やオリジナルシリーズを世に送り出してきました。関わった寄稿家は水木しげる、赤瀬川原平、鶴見俊輔、井上ひさしなど錚々たる時代の顔で、高度成長期という時代背景とも相まって、たいへんユニークで元気一杯な彼らとの交流エピソードがてんこ盛りです。人との関わりが生きていく上でこんなに大事、ということが<関わり下手>の現代人にもよく分かって貰えて、感動できる一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
南伸坊氏の似顔絵がこれまた絶品!!
感想・レビュー・書評
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タイトルのとおり、著者がこれまでの仕事で出会ったさまざまな人々について語るエッセイ。路上観察研究会や仕事の相棒としておなじみの赤瀬川原平さんや南伸坊さんをはじめ、文学の森シリーズ、「頓智」、テレビ出演などさまざまな仕事に関連した画家や研究者から女優、モデルさんまで56人。
週刊誌の連載をまとめた人物誌なので、軽く読み進められる。幻の月刊誌『頓智』のころの話をもっと読みたかったなぁ。
カバー全面と、カバーを外した本体の表紙裏表紙には、これまでに手がけた作品から代表作30点余のカバー(わたしにとってなつかしい本、お気に入りの本のオンパレード)、本文には取り上げる人物の似顔絵、どれも南伸坊さんがてがけているのが味わい深くうれしい。
しかし、「縁(宴)もたけなわ」そろそろお開きの時、とあとがきにもあるが、この執筆刊行時66歳、その後あまり著者の消息をきかないのが案じられる。あすなろ書房から、ちくま文学の森を少年向けにしたようなシリーズやちくま文庫版現代漫画全集と並行するような<家族で楽しむ「まんが発見! 」>シリーズなどがでてはいるが。
初出:「週刊ポスト」連載「松田哲夫の愉快痛快人名録ニッポン元気印時代」(2012−2013)に加筆・訂正ののち再構成
<追記>
赤瀬川原平さんの訃報を聞いて、赤瀬川さんの項を改めて読む。松田哲夫と出会わなかったら、宮武外骨研究や路上観察学会はなかったかもしれないと思うと、縁は異なものと感じいる。筑摩書房と組んだ仕事が好きだった。
いろいろ追悼読書したいけど昔読んだちくま文庫や「頓智」はみんな実家においてきてしまった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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楽しそうだから読んでいても楽しい。松田哲夫さんとのご縁は「王様のブランチ」から。柔らかな語り口に誘われて何冊かの本を読んだ。この「縁もたけなわ」でも多くのご縁をいただいて読書の幅が広がりそう。
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赤瀬川原平さんが好きなので、
松田哲夫とその周辺の人たちの本もおのずと読んでいる。
そこに引っかからなかった人たちで、
名前だけを知っている作家や著名人も多く登場し、
そこからまた読んでみたい本が見つかっていく。
松田哲夫さんの仕事の記録・交遊録ならば
優れたブックガイドになるのも当然ですね。
南伸坊さんの、人柄がふわりと香るような似顔絵がとてもいい。 -
021.4
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出版社の編集者になって40年以上のキャリアをもつ著者が、関わった作家を始め、イラストレーター、女優、タレント等との交際録とも言える内容。有名な方々の知られざる一面を著すと共に、私は編集者とは本当に本が好きでないと勤まらない仕事だと感じた。情熱をもって編集し、実際に「本」として書店に並べられる、その感動、そしてその本が実際売れていくということが編集者としての喜びであろう。
良い編集者は良い本、売れる本を探し出す嗅覚ともいえるものを持っていなければならない。常にアンテナを張り巡らし、経験と感性を研ぎ澄まさねばならないものだと感じさせた本だ。 -
面白い。
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編集ノート的な本を、楽しんでいます!
読んでいた方の名前を見つけると、嬉しいものです。