- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861472
感想・レビュー・書評
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薫くん(次男)を主人公に、長谷川家の家族の模様を描かれている。サクラは長谷川家の
いつも安定してみんなを癒している。
最高に幸せな瞬間から最高に悲しい瞬間がこの一冊につまっていると思う。
一(長男)くんのまっすぐな真面目さに切なくなって、いびつな一途さのミキ(妹)の思いに苦しくなった。
世の中にはいろんな家族がいて、幸せいっぱいのかぞくにも悲しい悩みはみんな持ち合わせてると思う。どんな家にも幸せの象徴はあるはず。サクラはそれをおしえてくれた。 -
終わりはなんとなく予想していたけど、やはりその通りで辛かった。
救いは感じられなかったです。 -
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優しい母に頼りになる父、ハンサムでモテモテの兄に美しい妹、そして主人公の薫と飼犬のサクラ。大阪の新興住宅地に住む一家の物語。
幸せに暮らしていた一家がある出来事によって変わって行く。それまで幸せだった分変わっていく家族の様子が読んでいて辛い。しかし、最後にはまた希望を見つける。
終わりの章では感動で涙があふれた。 -
2015.10.25
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家族の崩壊と再生がさくらという犬が導くと。何気なくだけどさくらを守るということでみんなの心がまたひとつになっていく。
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幸せだった家族を襲った不幸はあまりに大きくて痛々しい。
けれど、そこから再生しようとする人間の強さと、そんな彼らを見守る大きな「何か」と作者の底なしの優しさが感じられる。
家族をつなぐ犬のサクラの無邪気な目が、物語全体を流れている底なしの優しさが、私は好きだ。
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