- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093862158
感想・レビュー・書評
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自らの大麻所持で逮捕された体験を元にしたシリアスな作品…とおもいきや、どうも本筋のニルヴァーナにあわせて踊るストリッパーの彼女(そんなんおるかっ!というつっこみはさておいて)とのドラマのパートになるやとんでもない展開になるので、どう評価していいのか難しいところ。最初からどたばたを狙って書いていたならそれもアリだと思うが、それにしては、前半の作者自身をモデルにした主人公のキャラクターの描き方に戯画化がたりない。たとえば「乙女のカリスマ」を気取るカッコつけたチビの嫌味な作家というような描き方がもっときちんとされていれば、たとえば過去に失った女性たちを小説の題材にすることで食い物にしてきたと主人公が後悔するシーンなんかにも、それなりのリアリティと悲痛さが主人公の卑小さとつりあった形ではっきりし、ラストの展開ももっと馬鹿ばかしく感動できるものとして受け入れられたのではないか。
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ぱらぱら読みました。
時間があればじっくり読みたいわ -
どうしよう。本の内容がよい悪いの判断でなく、読後感悪いです。
ラストのラストも、え?そこが落としどころだったの!?という感じです。
うー。妙にリアルなところと、そうでないところがあって、
余計リアルです。タイマ・・・。 -
記念碑的作品。野ばらの破滅と愛と復活と。
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2008.06.12. 出所後に、こういうのを書いてしまうのが野ばらちゃんらしさなのかもしれない。
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どん底ぶった中に散見される、ねっとりした自己愛、自己弁護。
逮捕されても何があっても、野ばらは野ばら。太宰治にはなれないんだよなぁ。だって野ばらちゃんはおセレブだから。
なんだかんだいっても最後は奇麗かつ都合よく赦されちゃって、エエーーーマジで???っていう。
これがロックなのか?この、辻褄合わせの所信表明が?
と思うのは、私が野ばら的にアウェーの人間なのだからなのであって、本来この人の小説っていうのは、彼とごく限られた人々との閉じた世界を形成する繭なんだよね。(「下妻物語」の成功があって、それが一時的に外の世界に面白おかしく(時には真摯に)開かれたっていうだけで)
だから、これを読んで「薬物ダメ、ゼッタイ!」って思う乙女がいるなら、この小説をなにも否定できないし、私にその資格はない。
ロリータのお洋服は大好きなんだけど、私にはロリータの魂が備わってないみたい。
いろんな意味で、転んでもただでは起きない、という心意気は伝わりました。まだまだ大丈夫そうで、よかった。
今後とも繭作りがんばってください。救われてる人がたくさんいるようなので。
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「解ったの。私達はこの世界のあらゆるものを、誰かが編集した状態でしか観ていないってことが」
BABY,THE STARS SHINE BRIGHTのお洋服は、無敵に可愛いだろ。可愛さの魂が、本質が、そこには宿っているからね。うさくみゃのリュックは、バカげていたって、役に立たなくったって、存在価値を、ちゃんと持っているだろ。愛おしさの信念が、一切合切が、そこには詰め込まれているのだからね。大勢にとっては非常識、無価値なものであっても、僕達に必要ならば、それは紛うことなき正義なんだ。なくてはならない尊いものなんだ。 -
野ばらさん本人を知らないで野ばらさん作品を読んでいたので、現実なのか空想なのかよくわかんないな…。ラストもあんまり好みじゃない。
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一体どうしたのか。
彼の熱狂的ファンでもなく、作品やロリータ意識に同調することはないけれど、
文学的な言葉回しなどを好んでいたので新刊も読んでみた。
どうやら自分自身に溺れていっているようで違和感。
段々と露悪になっている気がする。 -
野ばらの新刊。例の事件があったせいか、関連話かと思ったら、違うらしい。どんな話か?そんな話。
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【購入済み】事実がベースであろうと、野ばらさん風味。現実と空想の境目の曖昧さ。