タイマ

著者 :
  • 小学館
3.28
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本棚登録 : 508
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862158

感想・レビュー・書評

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  • どうやら私はとんでもない本に手を伸ばしてしまったようだ。
    復帰第一作?パンクでピュアな愛?フィクションじゃないってわかってから、読むのが苦しくなってしまった。
    愛といっても、相手を苦しめるだけの愛、ましてや死に追いやってしまうようなのはダメだと思う。
    かみ合わない同士なのに、一緒にいるだけで幸せで笑っていられる。
    やっぱり、純愛なのだろうか。

  • ちょっと同情的になってしまうけど、正当化されるものじゃないよね。
    作品とその人は別なのかもしれないけど。


  • 転んでもただでは起きない、なんて思ってごめんなさい。
    や、そうなのかもしれないけど、なんだ。
    ここに描かれている「僕」がどれだけ野ばらさんなのかは分からないけど、本当の悪は愛するひとを悲しませることという視点が明示されていたのにびっくりしました。
    この作品はごめんなさい、あんまり好きにはなれなかったけど、このあとの変化が気になるのは確かです。

  • ニルヴァーナ クスリ 破滅
    というキーワードで話が展開されていく。
    留置所の生活や逮捕されてからの流れが非常に具体的に描かれており
    リアリティさを感じた。
    作家の主人公とストリッパーの恋人との奇妙な距離感も面白い。

  • 2008.3 読了

  • 復帰後第1作まさか題がタイマだなんて、野ばらやるなぁと笑ってしまった。
    内容は、今までのような切羽詰ってる感じがないような感じがして、あまり好きになれず。
    もっと気持ち悪いぐらいが野ばらっぽいのになー

  • 作者の嶽本野ばらさんは大麻所持で逮捕され、大きく報道された。その実際に起きた事件を題材にして書かれた本。このひとの本に出てくるブランド、歌手、街などはほとんどが実在するので、凄く現実的。だけどこの本のお話は自分とは離れた世界だし、共感する部分は少ない。だから面白いのだと思う。自分には有り得ないこと、だけど現実には有り得る。誰かの人生をのぞいている気持ちになる。

  • ある日、新宿をひとりで歩いていた小説家の「僕」は警官に呼び止められ、大麻所持の現行犯で逮捕される。
    それから執拗な尋問、家宅捜索、過酷な留置所での生活が始まった。
    しかし、僕にとって何よりも辛かったのは、最愛の恋人・あいとの連絡が全くとれなくなってしまったことだった。
    ストリップ嬢のあいと僕は運命的に出会い、お互いの唯一の理解者として、純粋な愛を育んでいた。だが、ようやく釈放されて、彼女と再会した僕を待ち受けていたのは、さらなる悲劇だった。

    乙女のカリスマ、嶽本野ばらの復帰作。
    留置所での描写がすごく鮮明。

    「ボーダーの服着てる…これじゃホントに囚人じゃん」 くすくす


  • 最後の方がまとまり不足な気がする。
    いつもより歯切れが悪いなーと。

  • お洋服や音楽に寄りかかって物語を進めて行くところは、あいかわらず。でも、毎回本当によく調べてある。というか、好きなんだろうな。そして、今回は性描写が少なかったなと思った。ハッピーエンドでよかったなとも。世界中でただ一人の君が存在することによって、どうしようもない僕はなんとか生きていかれるのです。ということが、どの作品でも、書いてある気がするんだけど、でも、けっこう好きなんだよなー。笑わせてもいただけるし。

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嶽本野ばらの作品

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