東京帝大叡古教授

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  • 小学館
3.14
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本棚登録 : 368
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864084

感想・レビュー・書評

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  • 悪くはない。寧ろ、どちらかといえば好みの作品。しかし凡庸の域は出ないのではないかな?これが候補作とは、あの賞はやはりあてにならんね。だって、歴史物としてもミステリーとしても中途半端ですよ。色々ご都合主義だしねぇ。まぁ、穏やかに明治の偉人達の活躍(暗躍?)を楽しめるところは好感を持てます。

  • 直木賞候補作品。ということで読んだ。
    歴史ミステリー?
    史実とは違うこともあるだろうけど、実在の人物が登場し、歴史に疎い私が楽しんで読めた。
    しかし、「阿蘇藤太」の本名が明かされたときも、実物を知らず、いまいちピンと来なかったという悲しさ。もっと歴史に詳しければ楽しめたのかな。

  • 明治の末期。熊本から上京したとある青年が、帝大の権威、叡古教授の下で連続する教授殺しと時代の荒波に呑まれてゆく歴史ミステリ。絶大な影響力を誇る七博士殺害事件をメインストーリーに、宸筆とされる絵の真贋から暗号解読が主題の章もあり、どちらかといえば連作短編集に近い構成です。謎解きについては専門知識に依ったもの、ご都合主義で適当な真相が多く、ミステリファンの求めるレベルにはありません。第153回直木賞候補作ということですが、あくまでも激動の世に生きたひとりの――しかし重要な人物の青春時代を描いた歴史フィクションとしての評価でしょう。

  •  『小説吉田学校』なんて言うと、もう古すぎるのか。
     そこにも、かの外務大臣は登場する。その小説の史観によるならば、このような青春小説の主人公には、ちょっと不似合いだ。
     彼の人生は、小説の後さらに大きな揺れを迎える。むしろ、その揺れの後から振り返っては、どうか。
     それにしても、あまりにもどかしい、謎解きの連なり。好みは分かれよう。これもかの大臣のままならぬ人生と重ねようとする計略か。

  • 東京大学に行ったことあると、「おぉ」って感じ。
    中身も、まぁ面白い!

  • 直木賞候補作。
    時代ものなのか、ミステリーなのか捉えどころのない感じ。
    その奔放さは森見登美彦的でもあり、簡単に人が死ぬ様は、伊坂幸太郎的でもある。

    ストーリー的に盛り上がりに欠ける。

  • #読了。直木賞候補作品。初読み作家。時は明治、帝大の教授が毒殺される。帝大教授宇野辺叡古は、上京してきた熊本第五高等学校生阿蘇藤太と共に犯人探しを始めるが。。。推理小説というよりは、歴史小説。最後は なるほどと。

  • CL 2015.7.25-2015.8.2

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    最高学府で連続殺人!謎を解くのは天才哲学者「ウンベルト・エーコ」ならぬ天才政治学者「ウノベ・エーコ」。他を圧する「知の巨人」が開示していく事件の真相は、まさに予測不能。ラストは鳥肌モノ!!

  • 明治。大学。師弟。九州。ミステリ。教えることが好きな叡古先生とそれを感じ取れる藤太が素敵だな。

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、第42回オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。近著に『ロミオとジュリエットと三人の魔女』『信長、鉄砲で君臨する』『江戸一新』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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