フィッターXの異常な愛情

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 317
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864091

感想・レビュー・書評

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  • たまたまネットで一話試し読みして意外と面白かったので続きを読もうと借りてきました。
    仕事に邁進するアラサー女子がランジェリーと辛口フィッターの男性に出会ってちょっとずつ変わっていくラブコメディ。
    タイトルがちょっと惜しいですね。
    各話タイトルが映画のもじりになってるせいなんですが、活かしきれてないというか。
    あと、フィッターの彼の出番が意外と少ない。(から余計タイトルが気になる)
    ストーリーの都合上、なんかやな感じのキャラも出てくるので、そこはすっきりしないし、主人公の行動とかたまになんでそっち行くんだか意味不明な感じもありますが、エンタメ系ラブコメとしてオススメできるレベルだと思います。

    著者は「女による女のためのR-18文学賞」でデビューしてるので、他の作品はちょっと手を出しにくいのですが……

    装幀 / 鈴木 久美
    装画 / 長谷川 洋子
    初出 / 『きらら』2014年3月号~2015年1月号。「フィッターXの箴言」より改題

  • ものすごい面白かった…!
    まさに「こんなハッピーエンドある!?」ていうぐらいのオチ。めちゃくちゃ好み(のオチ)。たぶんこれは、わたしら年代は安心して読めるのでは…。

    でも、そこに至るまでの展開とか雰囲気があんまりにも違いすぎて「まさかこうオチるとは」と、思っちゃったのよ。笑

    いい意味で裏切られたわ。

    初読の作家さんやった。たぶん、図書館の蔵書リストで見てリクエストしたんやろうなあ。

    連作短編で、自分をスキルアップさせつつ、最後はずっとそばにいた人と(ネタバレ)と、いう流れはよく見るし、よく見るだけにだからやっぱり好きなんやけど、とにかく途中の容赦のなさ、颯子さんの生々しさがたまらんかったわ。これは、10年前のわたしには面白さが絶対わからんかった。笑

    どの話にもグッと重いパンチを打たれた。そこも好き。
    それで伊佐治さんの手紙が最後にくるから、あれは効いたわ。

    著者の別タイトルも読んでみる。…けど、この本以上の重いパンチには耐えられるかなあ(わたしが)。
    でも、楽しみ。

    とてもいい本を、また、とてもいいタイミングで読んだ。
    最近そう思うのが多いなあ。

  • 図書館で借りたもの。
    國枝颯子は、男性のランジェリーフィッター・伊佐治耀に出会う。フィッティングを通していい加減な生活習慣や生き方を指摘された颯子は、伊佐治のランジェリーの魔法で少しずつ変わり始めて…。

    キレイな下着ってわくわくするよね。
    出産してから遠ざかってますが…。痩せたら可愛い下着買いたい!

    いろいろあったけど、ラスト良かったね…。
    伊左治はふぉ〜ゆ〜のこっしーをイメージして読んだ!シュッとしてて、ちょっとSっぽいところ…♡

  • 蛭田さん3作目。エンディングドレス同様、出来すぎな感じはしたけど、でもすごーく面白かった!!

  • 一時期、ランジェリーに少しお金をかけていたのを思い出した。
    わたしもまたこんな風に根本から自信をもたせてくれるアンダーウェアを探したいなぁ。そんな心身の余裕をもつことができる日の訪れが楽しみ。その日に向けて毎日を積み重ねていきたい。

  • 仕事に翻弄されて、ましてや下着なんて全く気にした事のなかった女性が、とある男性フィッターに出会って人生が変わっていくストーリー。

    トントン拍子に話が進んで、おもしろいけど、いまいち読み応えがないなあ。なんて思っていたら

    最後で危うく泣いてしまうところでした。

    主人公が、よりにもよって乳がんに犯されてしまい、胸を全摘することになるなんて。
    こんな展開は全く予想していませんでした。

    胸を手術して、自信や楽しさを失ってしまっていた主人公が、また下着を着ける歓びを感じているシーンは、感極まりました。

    主人公とフィッター、最終的には結ばれるけど、その過程がまた素敵。ハッピーエンドで良かった!

  • 日常の出来事の中に、登場人物の細かな感情や思い込み、囚われ、拘り・・・。誰しも、性格や性質、生活習慣でがんじがらめになってしまっていることがあるある。それを重すぎず、さらりと、でも過不足なく書き綴る蛭田さんの筆致がいつも好きです。次の作品も楽しみにしています。

  • これ読んだら
    下着の付け方、選び方、姿勢
    変わるわ~。

    自分のこころに素直に、自由に生きたい
    そう思える一冊。

  • 男性のランジェリーフィッターが、さまざまな問題を解決するお話。いろいろな主人公でなく、一人の主人公が、というのが思いを深めてよかった。女性のさまざまなステージに現れるランジェリー。そして、最後の話は衝撃の展開。まさか、そんな裏が(笑)。おすすめです。

  • できすぎ?のハッピーエンドだけど、でもサラッと読めるし気持ちいいストーリーで面白かった。
    ブラ買いたくなった。

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著者プロフィール

1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2010年『自縄自縛の私』(新潮社)を刊行しデビュー。そのほかの著書に、『凜』(講談社)『エンディングドレス』(ポプラ社)『共謀小説家』(双葉社)などがある。

「2023年 『窮屈で自由な私の容れもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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