下町ロケット ヤタガラス

著者 :
  • 小学館
4.23
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865234

感想・レビュー・書評

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  • 佃航平は、素晴らしい

  • テクノロジー+浪花節。パターンとはいえ面白い。宇宙、医療から農業へ。農業が抱える問題を興味深く読んだ。現実世界はどうなっているんだろうか。続編があるとすれば、殿村さんはどうなるのか。

  • なんのために研究したり、ものづくりをするのかを再認識する話しだった。

    前半で野木先生と後半の伊丹さんが繋がってるように感じた。
    ------
    「なんのために研究しているのか。なんで、そんな重要なことを忘れていたんだろう。なんでそんな大切なことを見失っていたのかな」
    「あれが下町の心意気って奴なんだな。長いこと忘れてた。なんで忘れてたんだろう。」

    「本来なら研究に没頭できるはずの時間をそんなことに割かなければならないなんて、苦痛以外の何物でもない。」
    「オレたちの使命は、世の中に貢献することだ。」
    「私は、ひとに喜んでもらうためにトランスミッションを作りたいんです。」

    「長い間無かったからといって、どうせ今度も大丈夫だろうなんて思ったら大間違いだ。いつだって備えろよ、直弘。」
    「道具っていうのは自分の技をひけらかすために作るものじゃない。使う人に喜んでもらうために作るもんだ。」

  • 勧善懲悪の話でスッキリした。争いの激しい社会に出ると他人を蹴落としてまで這いあがろうという考え方になりがちになるのではないかと思った。だが、人と人との関わりでできている社会においては、自分が成功することももちろん追い求めていいとは思うが、周囲の人を大切に、協力していく方が最終的には上手く行くと思う。周りの人からのしんらいがあってこそ、成功が後からついてくると思う。

  • 「下請代金の減額」、「買い叩き」などあまりにも露骨な帝国重工の下請法違反、ギアゴーストの不完全な技術、その両社を佃製作所が救う。終盤、財前からの「世の中のために、救えるものがあれば手を差しのべる」というライバル会社を救うことにつながる決裁伺いに対し、藤間社長から意見を求められた水原本部長の「こんなことには私は反対ですが、財前が是非にというので、魔が差しました」には気持ちよく笑うことができた。

  • そろそろ展開は食傷気味になってきたかなあ。

  • 『下町ロケット ゴースト』に続く佃製作所の物語。
    ストーリー展開は、佃品質ならぬ池井戸潤品質で、楽しく読み進められた。
    本作で扱われている無人農業ロボットは、実際にこれから登場するであろう製品で、そういった意味でも興味深い。

  • 一応出ているのはここまで、
    続きを読んでみたいのよね~
    何気に仕事の天才の島津ちゃんの活躍を
    まだまだ見ていたいから。

    大事なのは復讐でも、権威でもないの。
    そこにある製品をいかにして必要な人に
    届けるのか。

    その方向が他者に向かず
    自分本位な連中はみな身を滅ぼしました。

    その最たる存在が的場でしょう。
    あまりにもやつは狡猾でありすぎましたね。
    やたら評価ありきだと道を踏み外すのです。

    誰だって評価はされたいでしょう。
    ほら、承認欲求もありますしね。

    佃の決断、すごかったな。
    だけれどもその選択肢がベストだったんよ。

  • もう4年も前にドラマも作られたみたいで、テレビを見ない私は周回遅れもいいとこですが。今、下町ロケットの4冊目読みました。
    無人農業用トラクター開発に関わる本書ヤタガラス。痛快、ほぼ一気読みでした。勧善懲悪のストーリーとわかっているのにドキドキ、ハラハラさせられます。畑さんが人が良すぎるように思えますが、こういう信念、人としての正しさは感動的です。物語だけでなく実際の世界でも、こういういい人たちが報われる世の中だといいなあと思います。このシリーズはハッピーエンドになることが分かってるので、安心して読めますね。

  • 「下町ロケット3 ゴースト」に続く、「宇宙から大地」編のクライマックス

    ・下町ロケット
    ・下町ロケット2 ガウディ計画
    ・下町ロケット3 ゴースト
    ・下町ロケット4 ヤタガラス

    帝国重工の打ち上げた準天頂衛星「ヤタガラス」のおかげでGPS精度は数センチにまで向上した
    その技術で日本の農業のために無人農業ロボットを開発する
    帝国重工に恨みを持つ「ダイダロス」「ギアゴースト」などの下町連合と
    大企業帝国重工との無人農業ロボット開発対決
    佃製作所は今回は大企業側
    裏切り、策略、大企業の下請けいじめ
    大企業側も下町側も悪い奴らはきっちりけじめをつけさせる
    すっきり勧善懲悪
    日本の農業を取り巻く環境もうまく描かれていて
    夢を感じるお話でした 一農民として(^o^)
    いや夢でなくそこまで来ている話なのかもしれません

    次作も出ないかなぁ

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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