風間教場

著者 :
  • 小学館
3.69
  • (29)
  • (94)
  • (81)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 619
感想 : 95
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865630

作品紹介・あらすじ

最後の退校希望者は、誰だ?

必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじき出すための篩。それが、警察学校だ。警察学校第百二期短期課程の教官を務める風間公親は、警官の資質なしと見なした生徒には、容赦なく退校を命じる鬼として知られていた。その風間に校長の久光が命じたのは、「退校者ゼロ」の模範教場を作ることだった。妊娠する女生徒も現れるなか、風間はミッションをクリアできるのか!?
累計70万部のベストセラー最新作!
シリーズ初の長編!


【編集担当からのおすすめ情報】
本邦初の警察学校小説として大きな話題となり、
ベストセラーとなった『教場』。
フジテレビ開局60周年特別企画として、
木村拓哉主演でスペシャルドラマ化!
2020年新春放送予定。
『風間教場』は、「教場3」にあたるシリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 風間教官目線で語られるのが新鮮でした。風間目線で読むとほんとにやさしくて学生たちのことを思っているすてきな教官なんだな…ということがまざまざとわかり、最後のシーンはとくにジーンときてしまいました。言葉がすくなくて義眼のせいもあり怖いイメージがあるけれどめちゃくちゃいい人。こんな人のもとで学べる学生は幸運だなあ。視力をほぼ失ってしまったけれどこれからどうなるのか…。



  • くそぉ。風間教官カッコイイな。
    こんなにすごい心から尊敬できる教官に教えを受けたら、警察官としてだけではなく、人生そのものに大きな影響を受けることであろう。

    聡明な優羽子の立ち振る舞いや、悩み戸惑いながらも前へ前へ進んでいく学生達もよかった。


    今回は、風間教官の暖かな人間性と真の強さがクローズアップされ、読了後には言葉にならない感動の渦が生まれそれがなかなかやまない。

  • 今までで一番優しい風間教官に見えた。
    結ばれた二人、いずれ子供にも警察に進むよう強制するようになるのかな、自分達の苦しんだことも忘れて。

  • 教場シリーズ初の長編。
    そしておそらく初の風間教官第一人称メインで進むストーリー。
    (記憶に自信が無いが)

    これまでのシリーズでは冷徹に退校を言い渡す風間だが、
    今年度は逆に一人も落伍者を出してはならないとの命令。
    けれど指導にブレがなく、違和感なく読み切ることができた。

    風間教官が考えていることが意外と普通っぽくて、かなり自分のなかではギャップが高ポイントだった。
    (上司をうっとおしいと思ったり、仕事が多くて嫌になったり、歳を感じたり)

    残された片方の視力ですら・・・
    と最後に明かされたのが衝撃だった。
    生徒は皆無事に巣立っていったし、
    助教も成長を遂げて頼もしくなったけれど、
    それでもどうか最後の光までは奪わないで欲しいと願ってしまう。

    次作は警察学校着任時の物語らしいのだが、
    時系列的に今後の風間教官が活躍する話をまた見ることができるだろうか。

  • 2時間ドラマになってたやつの話かな、なんか記憶がある。
    ただ、校長はこんな性格でしたっけ?
    風間の体の異変から結末にかけての流れもドラマにはなかったような。
    この先どうなる?
    207冊目読了。

  • 今回は長編。まだ続くのかな。

  • 風間教官には、ずっと毅然として元気でいて欲しい。

  • 最後の退校希望者は、誰だ?

    必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじき出すための篩。
    それが、警察学校だ。
    警察学校第百二期短期課程の教官を務める風間公親は、警官の資質なしと見なした生徒には、容赦なく退校を命じる鬼として知られていた。
    その風間に校長の久光が命じたのは、「退校者ゼロ」の模範教場を作ることだった。
    妊娠する女生徒も現れるなか、風間はミッションをクリアできるのか!?
    累計70万部のベストセラー最新作!
    シリーズ初の長編!

  • 2022.07.23
    ドラマはだいぶストーリーが組み替えられていたと実感

    宮坂が素敵な警察官に  
    風間教官は教え導く本当にすごい先生だと思う

  • 今作は、再び警察学校での話。
    1作目で登場した98期の宮坂定も
    学生たちの世話係として再登場する。

    今まで何を考えているかいまいち分かりづらいかった
    風間教官視点でかつ、同僚である優羽子や宮坂との
    やり取りにがあり、風間の人間味を感じることができた。

    そして、今作には前作までのように、決定的に
    「ヤバい」奴がいなかったのが、
    風間教官が最後までやり遂げられたポイントだと思う。
    敵役のように思われた校長も、実は風間のことを
    考えているやり手な上司で、この校長にも人間味を
    感じられた。

    最後の最後で、一瞬風間と優羽子の二人が結婚したのか?と勘違いした。この作品の次作もすでに出版されているけど、いつの時点の話だろう、風間の目はどうなった?また、読んでみようと思う。

全95件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長岡弘樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×