ミライヲウム

著者 :
  • 小学館
3.33
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本棚登録 : 160
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093865838

作品紹介・あらすじ

驚嘆のち落涙。新二度読みミステリー誕生!

凜太郎は、中学生と高校生の時に、つきあっていた女性に触れた瞬間、未来を見てしまっていた。しかもバッドエンディングばかりのだ。そんな体質故、恋愛とは無縁の大学生活を貫いていた。大学二年の大晦日の夜、花火を見に出かけた同級生にキスされた瞬間、凜太郎はとんでもない未来を見てしまう。その結末を変えるべく、凜太郎は奔走するのだが……。
「やられました」「とにかく読んで」「面白さ、保証します」などなど、先読み書店員さん大興奮の一気読み必至、新・二度読みミステリーの誕生です! 驚きのあとにやってくる感動を、是非とも体験してください!

感想・レビュー・書評

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  • ※辛口『驚嘆のち落涙。新二度読みミステリー誕生!』とのことだけどほんと??ファンタジーとは思ったけどミステリーとは思えなかった。好きな人に触れると未来が見える主人公。見える未来は悲劇のみ。もう恋愛なんてしたくないと思うが、大学生になり彼女ができる。彼女の未来を変えることができるのか。テーマは重めだけど、文章はすごくライト。人物造形もアッサリ。サ~っと読んでいたせいか、よくある話としか思えなかった。正直小説として物足りなかったので、感動部分や人間ドラマとしても入り込めず。好きな人ごめんなさい。

  • 「新・二度読みミステリー爆誕!!」とプルーフの表紙に書いてありましたが、最後の最後まで、なぜ二度読み必至なのか、わからなかった自分の鈍さよ!

    あ、そういうことか!からの、最初に戻っての、交互に語られる意味の、再びの、あぁ、そういうことだったのか、といううなずき。

    好きな人と触れ合うと見えてしまう未来。見たくない未来と折り合いをつける人生って、つらいなぁ。

    凛太郎と立花、二人それぞれの思いと共鳴しつつ高まる自分の気持ち。そこで現れる
    「さぁ、未来を変えましょう」という一言。もう、涙腺崩壊。
    二人に対して本当に心から力になりたいと思った。そして二人にミライが新しくウマレルことを心から祈った。

  • 2020年8月小学館刊。書き下ろし。手を触れるとその人の未来が見えるという男子のお話。冗長なところがあり、少しテンポに難があるもののストレートなアイデアをストレートに進めているので、救われているんですが、ちょっと文句言いたくなる展開ではあります。

  • ページ数が短く、どこで感動するんだろうと思いながらサラッと読めてしまいました。
    うーん…

  • 中学生の頃から自分が好きな人の肌に触れると、その人の未来が見えてしまう大学生の男の子の物語。
    ストーリーがスムーズに進みとても読みやすかった。
    アニメ映画や、新海誠作品に出てもおかしくないようなストーリーだった。
    たとえ未来が分かっていても、自分でその未来を変えることができるんだなと改めて思った。

  • 接触する事で未来を見ることが出来る主人公。その垣間見た未来をどう捉えて行くのかを描いた恋愛物語。ミステリーやミステリには入らないかな。

  • 男女で交互に目線が変わるお話を読むと、どうしても勘ぐってしまって、この手の仕掛けに最初から気づいてしまう、邪推して読んでしまう自分が憎い。

    つまり作品は悪いわけではなく自分が悪い。

    あーはいはい、これは時間軸が違うのよね、きっとと読んでしまう!自分が!ダメだ!!

    女性キャラクターのリアリティも少ないのも気になる。なんかアンドロイドみたいな。肉体を伴う生き物に思えない機械感があった。

  • 蔦屋書店で一気読み、というか流し読み
    おうむ、ねぇ
    おもしろかったけど、2回読むほどでもない。したがってメインであろうおうむを楽しむほどでもない、かなぁ。

  • 大学生の、切なくてどこか儚い、けれどとても美しい恋愛小説。ネタバレになるからなかなか感想難しいけど、やっぱり騙された… 
    生きること死ぬこと、それでも生きること。未来はとても困難で幸せばかりではないけれど、だからこそ、未来は生み出すものなんだな、て。
    大人の方はもちろん、これからを過ごす学生のかたにたくさん読んでもらいたいなぁと思った。

    切なくてでも幸せな読後感に浸らせてもらえました(速攻二週目突入したけど

  • 以前読了した水沢さんの「あの日、あの時、あの場所から」がとても良かったので本作も手に取る。

    読み始めてすぐ「4分間のマリーゴールド」が過る。
    4分間~の方は手を重ねた人の「死の運命」が見えてしまう救急救命士が主人公だったが本作の主人公はどこにでもいそうな大学2年生の睦川凛太郎。

    凛太郎が見てしまった大好きな彼女のとんでもない未来。

    果たして凛太郎は彼女の運命を変える事が出来るのか、終盤は祈る様に頁を捲った。

    人は生まれた瞬間から死へ向かって生き続ける。
    未来が分からないからこそ今を生きる事の大切さを再確認させられた。

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著者プロフィール

著者:水沢秋生(みずさわ あきお) 1974年、兵庫県神戸市生まれ。
出版社勤務などを経てフリーライターに。
2012年、第7回新潮エンターテインメント大賞を受賞した『ゴールデンラッキービートルの伝説』でデビュー。
青春の残酷さと美しさを描いた傑作『プラットホームの彼女』が話題となる。
主な著作は『運び屋』『わたしたちの、小さな家』『俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない』など。

「2018年 『あの日、あの時、あの場所から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水沢秋生の作品

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