- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093876636
作品紹介・あらすじ
森の管理人としてツリーハウスに寝起きする中里翔平。ちょっと情けない、ご近所の珍事件を解決する探偵でもある。ある日、彼の住む「オババの森」に開発の魔手がしのびよる…ケータイ発・野外ミステリー小説。
感想・レビュー・書評
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東京、目黒の都会に大きな森が広がっている。
そこにはオババが1人で住んでいたけど・・・
子供の頃、オババの森で遊んでいた少年が大人になってオババの森を管理する事に。
そこにはいろんな人たちが絡んできて、
森を愛する人、邪魔と思う人達との争いなんかもあったりして、
今の世の中、自然をそのまま残して置く事の大変さや、
森を愛する人たちの葛藤が読みやすく書かれていて、
虫やカエルは苦手だけど、
気持ちのいい森の空気を吸いたいな~って思いました。
マリエと中里の今後も気になるわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京の住宅街にある数少ない森の管理人になった中里。少年時代この森によく忍び込んでは所有者のオババに追いかけられていたため、「オババの森」と呼んでいます。副業でなんでも屋のような探偵をやりながら愛着のある森で暮らしていたけれど、ある日森に開発の危機が迫る。都会に自然は不必要なのか・・・?
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都会の真ん中に残った小さな森――別名オババの森。
都会の真ん中という環境ゆえの周辺住民との悩みとかリアルで、口うるさいおばさんがすごく想像に易かった。
でも奈々の日記や、ちょっとした自然を感じる出来事が浮き世を思わせる。ふとした瞬間になんか癒されたわ。
少し終わりが弱かったかなとは思うけれど、もしかしたらと匂わせるような終わり方も悪くない。
オババの葬儀のところは胸が熱くなったよ。 -
都会の真ん中にある森や自然を巡る人たちのお話。
はじめは小さな事件とかほのぼのとしたお話だったけど、少しずつ森の将来・今後のコトについて話が深くなっていく感じ。
思ったよりもスラスラ読めて良かった(*´艸`)話も読みやすかったのかな( ´ ▽ ` )ノ 自然のコトや自然を守ろうとする人・邪魔だと思う人、それぞれだけど、最後のオババのお葬式はちょっと泣けた。微妙な血縁関係が入ってきて、なんかよくわかんなくなった時もあったけど、全体的にほのぼのとしてておもしろかったし、読みやすかった。 -
便利と快適性と効率を重視した生活を求めてしまっている現代社会では、よく理解できるストーリーである。しかし、人の温か身と自然のあるがままは、やはり恋しい。
短編ぽっく、読みやすかった。 -
タイトルが良くて読み始めた
最初は短い章や話が簡単に進んでいく感じが物足りなかったけど、後半になるにつれてちょっとずつ深みが増して来た。
森がどうなっていくのかとドキドキしながら読んだんだけど、やっぱり最後はなんか簡単におさまっちゃって拍子抜け…
途中の展開は面白かったなぁ〜 -
都会のまん中の森にツリーハウスなる木上に基地をつくる小学生たち。近所に住むオババとともに揉め事を解決していく。面白かった。