わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!
- 小学館 (2010年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093881272
作品紹介・あらすじ
人生三分割-学んで、尽くして、あとは自由に。旅は女の人生を輝かせる。旅を通じて見えてきた世界、そして日本。これからの若い世代に伝えておきたいこと。
感想・レビュー・書評
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旅は細胞を若さを蘇得させる
旅は様々な情報を得られるだけでなく、身体的エネルギーをも活性化させてくれる。兼高かおるさんは31年間という長い間世界を取材し、伝えたいことは、『現代は渡る世間に鬼だらけ』と言うほど、世間知らず、先々の国の習慣やタブーを予め把握し、守ることと言う。さらに日本人として誇れる日本の情報も持ちあわせ、異国との違いを感じ取ることが良い体験だと言う。また、旅先では必ずガイドを付けて現地の生の詳細を得る、旅は細胞を活性化させ女性は美しく若返らせる、と言う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館の福袋企画で借りた本。
休日の朝の定番「兼高かおる 世界の旅」。
やらなきゃいけない宿題や出かける用事があっても、番組が始まってしまうと見たことのない景色や風習や文化、なにより独特なナレーションに引き込まれついつい見入ってしまったが‥あのロケをたった3人で作っていたとは本当に驚いた!
ロケ先での貴重な写真や巻末の訪問先リストも楽しい。 -
海外旅行自由化(1964年)以前の1959年から1990年まで続いた長寿番組「兼高かおる世界の旅」。海外旅行が夢の時代だった頃、いつかは自分も…と憧れを持って番組を見ていた人がたくさんいました。レポーター、プロデューサー兼ディレクターを務めた兼高かおるさんは、そんな人たちの憧れの的でした。そして今、82歳になった兼高さんが旅一筋の人生を振り返り、旅を通じて見えてきたこと、これからの若い世代に伝えておきたいことを語ります。旅に、そして人生に役立つアドバイスがたくさん。美しい日本語にもホレボレします。
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1959年から31年間続いた長寿番組『兼高かおる世界の旅』。父が欠かさず見ていたこの番組を、「世界にはこんな人達がこんな暮らし方をしているのか!」と幼心にワクワクしていたのを懐かしく思います。報道ニュースとは全く異なり、身の丈サイズで伝わってくる世界の生身の情報に、どれだけ刺激や影響を受けたか計り知りません。
移動距離-地球180周分、取材した国-150。本書では、その番組制作を一人で何役もこなしてきた兼高かおるさんの生き様が綴られています。
その兼高さん、番組で海外を周った後、実は国内を旅していたことを本書で初めて知りました。
様々な国の様々な人々の暮らしをレポートしてきた彼女の言葉に、次のように書かれていたのが印象的です。
「やはり日本は美しい」
と。 -
あまり好みではなかった
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2020年9月26日
すごいなぁ。
世界を旅してきたんだ。
戦後すぐに行くなんて本当にすごい。
昼食無しで取材、撮影。ハードな旅。現地の人に触れて暮らしぶりを知る、しきたりを知る。
そんな旅を私もしてみたい。
コンパクトな荷物、部屋で履くゴム草履、歴史辞典安全を守る手立て。
高級ホテルをとる理由などなるほどと思うことばかり。
番組を最初から見てみたい。 -
本を読んでいて、パワフルで人生を突っ走っているイメージを持った。読んでいるうちに元気をもらえるようなそんな感覚を持てた。
ケガや病気をしても梅雨知らず、番組を第一に考えて、お茶の間にリポートを伝えてきたプロフェッショナルさは見習いたい。
著者の美術館に行こうと思ったら閉鎖されていたので、残念。
上品さ、礼儀正しさ、仕事への熱い思い、人に親切にする気持ち、本の中でしか会ったことはないが、好きになりました。 -
いろんな方の意見に触れたいと思っていたところ、図書館で目に入った一冊。著者は、今年90歳で亡くなった兼高かおるさん。思いついた事を素直に語っている印象。ところどころは参考になった。
印象に残ったのは、「若い人は安い旅をしてはいけない」という意見。贅沢の推奨ではなく、レベルの高いものに触れるのは、自分の糧になるということ。ケチって底辺だけ見て、その国を見下してはいけない。これには深く共感。「贅沢は歳を重ねてから。若いうちは貧乏旅行」と思っていたので、目から鱗。全部は無理でも、一部はこだわって奮発する旅もいいと思う。