先生、それって「量子」の仕業ですか?

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093885157

感想・レビュー・書評

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  • 量子力学に関する不思議な現象を、例え話を交えてわかりやすく解説した本です。専門用語や難しい話はほとんど無く、例え話を主軸にして語られているので、超入門として一般の人や中高生でも、とてもわかりやすく量子の概要を知ることができると思います。(例え話が多いので、やや不正確な所や物理現象としての実際をイメージするのがしづらい所があるような気がしますが、ざっくり雰囲気がわかればこの本の目的は達していると思うので、そこはあまり気になりません)

  • 難しいこれど、興味のある世界。これからもこの世界を知る努力をしていきたい。

  • 難しい量子の話を数式を一切使わず、わかりやすいたとえ話で解説した本。ドラえもんのひみつ道具ネタも入っているので、小学校高学年くらいから大人まで楽しく読める。

  • 初心者にはとっつきやすいと思う。
    量子(の考え方、とらえ方)を使うと何ができるの?ってところを身近な事例で(適切かどうか、正確かどうかは置いといて)表現してるところがよい。
    理屈はわかったけどこれがある意味ってなんなの?って感じてるところにコレがあったので、さらに知見を深めようというモチベーションにつながった。
    タイミングがよかったともいうか。

  • スゴく読みやすくて楽しかったです!
    私は文系だったのか…という新たな気づきを得ました…

  • 光が粒だというのは他の書籍で読みましたが、複数の可能性を持ち合わせる量子の性質は知らなかったし、読み終えた今も飲み込めずにいる。
    それでも、量子コンピュータや量子アニーリングといった話題に少しでも親しみが持てたのでよし。今後関連書籍を読んで、固めていけばよい。

    個人的には、ブラックホールの事象の地平線に、吸い込まれたものから発せられた光があり、そこから過去に何があったかを知ることができる、または、ブラックホール内部の光を観察できれば、ブラックホール発生からの記録が残っているという。この宇宙との関わりが興味深かった。
    ブラックホールの縁が輝いて見えたインターステラーの画は、吸い込まれた星の最後の姿なのかと思うと感慨がわく。
    超伝導という電気抵抗を一切無くした伝導体を仲介役とした量子コンピュータ、最適化問題に強い量子アニーリング、ニューロンの太さを変えて学習(記憶)していく人工知能、ガン細胞や老化現象を、体内から監視、修復するなど、これからの進歩は凄まじいものになるだろう。でも、どれもこれも生物の体や脳の組成を学ぶ過程で得られた知識を機械に置き換えたもの。
    生物、果てはこの物質世界の成り立ちを量子レベルから、電子や素粒子から理解することが、未来の発展に繋がるのだと思うと、やはり今のこの世界が秩序立っていること自体、奇跡だと思えてくる。複雑な生物という乗り物を、どんな生活、習慣、経験や知識を持って操縦するのか、それがひとりひとりの人生なのかもしれない。
    いい本読んだ。

著者プロフィール

現在、東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻
准教授、博士(理学)/東北大学量子アニーリング研究開発センター
センター長/東京工業大学科学技術創成研究院
准教授/株式会社シグマアイ代表取締役/専門は統計力学、量子力学、機械学習

「2019年 『スパースモデリング 理論、アルゴリズム、応用』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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