新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論

  • 小学館
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093890557

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄に安易に移住したいとかいう考えを吹き飛ばす本。
    本土が沖縄を見捨てた事実をちゃんと見つめなおす必要がある。

  • うなされる

  •  これまで出版されたゴー宣のスペシャル版はすべて読んでいる。小林氏の主張に全面的に賛成する立場ではないが、綿密な取材に裏付けられた内容とそれをわかりやすく伝える漫画の力によって、新聞や報道だけでは伝わってこない政治や歴史のこみいった知識を得ることができる。<沖縄論>は沖縄の歴史や基地問題に焦点を当てている。日米安保や憲法改正に賛成する者も反対する者も、まず沖縄の歴史と現状を知る責任がある。なぜなら現在の日本の独立と平和は、先の大戦においては本土の盾として一般住民を巻き込むあまりにも悲惨な地上戦を経験した沖縄、戦後はサンフランシスコ講和条約後も長く米軍の政治的支配下におかれ、今なお広大な米軍基地を抱えている沖縄の犠牲の上に成り立っているからだ。とはいえ小林氏の沖縄論は単純な沖縄同情論ではない。復帰前の沖縄の米軍弾圧に対抗して盛り上がったナショナリズムを原点におき(那覇市長瀬長亀次郎氏の米軍弾圧との闘い章は感動的)、基地に依存して潤う現在の沖縄経済と非武装平和主義一辺倒の沖縄言論を強く批判している。平和で豊かな生活のつけをすべて沖縄におしつけてきた本土の人間の一人として何度も読み直す必要がある本だと思った。(菅)

  • 最近やっとiPodを買って、早速YouTubeでDLした小林×宮台×萱野トークの中に出てきたので。

  • 「沖縄」を巡る言説を知る上では参考になる…ならない…?

  • 沖縄というのは改めて日本とは違うんだなと考えさせられた。特に、沖縄の人の内地の人への考え方とかその辺も勉強になった。知っておかなければいけないこともまだまだあるんだな。沖縄のこと知りたい人には読んでほしいです。マンガだから読みやすいよ。

  • 知らない沖縄がこの本にはある。

    今までは、リゾート地沖縄としか認識していなかったものが覆された。
    まだ行ったことがないので、行ってみたい。

  • 新ゴーマニズム宣言スペシャル,全403ページ〜沖縄人は北方から来た現日本人とDNA的にも同じであるが,地理的な位置から中国の柵封体制と日本の幕藩体制の二重支配の中で王制を保持した。明治政府の沖縄処理で藩から県へ変化したが,旧い日本人的精神性も保持し続けた。本土では仏教の浸透により神道が成立したが,沖縄には仏教が根付かなかっため,古いアミニズムが残った。戦中の沖縄戦で5人の内1人という死者を出し,日本が独立を回復してからもアメリカの軍政下に置かれた。熱烈な復帰運動が起こるが本土が無関心であったため,反日感情が持ち上がり,自衛隊嫌いの感情がほとばしる。復帰を望む気持ちと基地に依存する経済との間で本土の人とは違う複雑なしこりが今も残っている。気骨ある人もいれば,てーげー主義の人も多い。いっその事,日本は沖縄への同化を進めてはどうか。〜アメリカへの依存と独立心の相克という意味合いで日本人が沖縄県人に同化して共通の認識を持つべきだと述べる。決して琉球人の大和人への同化ではない。疲れて斜め読みすると間違えそうだ。いやホント,ページ数と文量が多く,繰り返しも多いから,疲れる。復帰前の沖縄に行ったが,その時のことがチラチラ思い出した。

  • 「台湾論」と比べて読むとよくわかるけど、どうしても、戦前の日本肯定という姿勢が前提としてあるので、論理がねじまがってしまうところがあるような気がします。

    でも、こんだけ「沖縄のことを考えろ」ということは、「沖縄のことを考えるな、見るな」という意見よりは、正しいし、耳を傾けるべきものだと思います。

    ただ、本当に、人間は手にした豊かさを自分で選択して捨て去ることが出来るのでしょうか?
    小林よしのり自身が、そういう豊かさがないと生きていけない人種ではないのかなぁと思います。

  • この本を読んで、アップルマンゴーが超食べたくなった。
    もちろん内容も濃く、長い間楽しめる。

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著者プロフィール

1953年8月31日生まれ。1975年、福岡大学在学中に初めて描いた漫画『東大一直線』が赤塚賞の最終候補で落選するが、雑誌に掲載され、大ヒットとなる。『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』など話題作多数。
●主な著書
『新ゴーマニズム宣言10』(2001、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special 台湾論』(2000、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special「個と公」論』(2000、幻冬舎)、『ゴーマニズム宣言9』(2000、幻冬舎)、『朝日新聞の正義』(共著、1999、小学館)、『自虐でやんす。』(1999、幻冬舎)、『国家と戦争』(共著、1999、飛鳥新社)、『子どもは待ってる! 親の出番』(共著、1999、黙出版)、『ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル』(1998、幻冬舎)、『 知のハルマゲドン』(共著、1998、幻冬舎)、『ゴーマニズム思想講座 正義・戦争・国家論』(共著、径書房)、『教科書が教えかねない自虐』(共著、1997、ぶんか社)、『小林よしのりのゴーマンガ大事典』(1997、幻冬舎)、『小林よしのりの異常天才図鑑』(1997、幻冬舎)

「1997年 『ゴーマニスト大パーティー3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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