- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093890557
感想・レビュー・書評
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1つ分かった事は、沖縄県民の微妙な米国観です。
基地の存在は煩わしい、然しその恩恵として得られる補助の優遇や基地経済の影響も捨てられない、と言う見方によれば依存ともつかない関係性です。
沖縄ってもしかしたら米国依存の日本の縮小コピーみたいな所なのかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良い本なのだけれど、波長が合わなかった。
小林よしのりの「ゴー宣」シリーズでそんな気分になったのは、初めて。 -
戦後沖縄の苦難の歴史とあわせ、米軍基地の存在による経済的な恩恵の事実にも触れ、沖縄が抱える問題とは何かが描かれている。漫画だけに広範な読者への訴求力があり、読みやすい利点もある一方、著者独特の、善悪の色分けがキャラの描き方で示されるので、先入観や偏りに知らず染まらないよう注意。とはいえ、作中著者が自分の認識不足を猛省するなど、真摯な姿勢で描かれた作品には違いなく、沖縄旅行に行く人や行った人などにも手に取って欲しい一冊。
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ゴーマニズム宣言で語られた沖縄県。
沖縄取材の様子に加え、沖縄近代史を漫画で振り返れるようになっている。
私は長い間小林よしのりという人は右傾化し自民党や次世代に近いような保守だと思っていた。しかしこの本でも分かるように、小林よしのりは沖縄の負担過多を強く批判し、親米にNOをつきつける愛国的な保守なのである。
小林よしのりは安倍晋三的な保守とは全く違うのである。 -
沖縄に安易に移住したいとかいう考えを吹き飛ばす本。
本土が沖縄を見捨てた事実をちゃんと見つめなおす必要がある。 -
うなされる
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これまで出版されたゴー宣のスペシャル版はすべて読んでいる。小林氏の主張に全面的に賛成する立場ではないが、綿密な取材に裏付けられた内容とそれをわかりやすく伝える漫画の力によって、新聞や報道だけでは伝わってこない政治や歴史のこみいった知識を得ることができる。<沖縄論>は沖縄の歴史や基地問題に焦点を当てている。日米安保や憲法改正に賛成する者も反対する者も、まず沖縄の歴史と現状を知る責任がある。なぜなら現在の日本の独立と平和は、先の大戦においては本土の盾として一般住民を巻き込むあまりにも悲惨な地上戦を経験した沖縄、戦後はサンフランシスコ講和条約後も長く米軍の政治的支配下におかれ、今なお広大な米軍基地を抱えている沖縄の犠牲の上に成り立っているからだ。とはいえ小林氏の沖縄論は単純な沖縄同情論ではない。復帰前の沖縄の米軍弾圧に対抗して盛り上がったナショナリズムを原点におき(那覇市長瀬長亀次郎氏の米軍弾圧との闘い章は感動的)、基地に依存して潤う現在の沖縄経済と非武装平和主義一辺倒の沖縄言論を強く批判している。平和で豊かな生活のつけをすべて沖縄におしつけてきた本土の人間の一人として何度も読み直す必要がある本だと思った。(菅)
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「沖縄」を巡る言説を知る上では参考になる…ならない…?
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基地問題をもっと掘り下げて欲しかった。
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もう一回読んで沖縄に行こう。小林よしのりは興味を喚起させるのがうまい。