- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093897204
作品紹介・あらすじ
「ありがとう」を言わない。政治家・小沢一郎の単純すぎる欠陥はこの一言に凝縮する。この男は何を考え、いま日本を何処へ導こうとしているのか。スクープ・エピソード満載!小沢研究20年の第一人者が「行動原理」「思考パターン」「弱点」すべてを明かす。
感想・レビュー・書評
-
歴史的政権交代によって誕生した民主党政権の最高実力者である「小沢一郎」の真の姿に迫る渾身のノンフィクション。1993年に自民党を分裂させて細川政権を作って以来、常に政界の舞台回しをしてきた“豪腕"の政治手法を明らかにする一方、側近が次々と離反していく“嫌われ者"の人間としての素顔を描く。著者は、小沢一郎研究の第一人者として知られ、小沢が最も信頼するジャーナリストでもある。これまでの報道や“定説"を覆すエピソードはもちろん、「新・日本改造計画」「総理就任」「政界引退」など数々のスクープが初公開される。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小沢一郎ほど国民の支持と不支持が極端に分かれている政治家はいまい。ただマスコミからは総すかん。その訳は小沢氏が47歳で自民党幹事長となったとき、大手マスコミの既得権益である「記者クラブ」を外国人記者やフリーランスの記者にまで解放したことから始まる。小沢氏が自民党を見限り飛び出した後はまた、記者クラブは大手マスコミのものとなってしまったのだが・・・大手マスコミは絶対にこの権益を手放したくない。であるから小沢氏に全く事実無根のネガティブキャンペーンを続けるのだ。小沢嫌いの人は読んで見たらどうか。マスコミが作り出したイメージが根本から覆るだろう。
-
小沢と福田は党首会談で通じ合った信頼感を水面下でも保ち続け、政局の節目で双方はホットラインでつながっていた。
小沢は国民を最高にして最終の権力の源泉として位置付けていた。
小沢は経世会を分裂させるまでの過程で経世会の解散を検討していた。
小沢の研究会の顔ぶれは民間の学者、専門家、経済人。田中や竹下は政策通として鳴らしたが、2人とも自前の政策スタッフは持とうとせず、霞が関の完了とその組織を巧みに使っていた。 -
政治家小沢一郎と出会ってしまったフリーランス系の著者が丹念に描いた小沢一郎の政治活動の理念・行動歴。
政治家が目指す国家像とは・・・
爽やかな一作でした。 -
昨今のマスメディアでのイメージとは違う小沢一郎さんを感じる事が出来る。どっちが正しいかはわかりませんが、 〜〜記者会見は記者クラブ記者とフリーメディアの記者が同席し、若者向け情報誌の記者が恋愛遍歴を尋ねたりと「緊張感の中にも笑いがあっり、他には見られない面白さがあった。」〜〜 なんて文章を読むと、我々は片寄った報道にしか日頃接していないとかんじます。そんなニュースは見た事ありませんでしたから。いろんな意味で、真実を考える力を持たなくてはと思いました。
-
091227朝日新聞書評