卑怯者の島: 戦後70年特別企画

  • 小学館
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897594

感想・レビュー・書評

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  • 圧倒される描写。戦争のむなしさ。すさまじいの一言に尽きます。過去に連載されたといいますが、戦後70年に出版されるにふさわしい作品と思います。

  • 戦争論と新戦争論をつなぐ創作という印象を受けた。戦争論は、はっきりと戦前の日本を肯定し、日本が悪であったという事に疑問を投げかけていた。しかし、新戦争論は、戦争の愚かさをクローズアップしている。その間をつなぐ物語。そんな気がする。

  • 戦争の現実を陳腐なイデオロギー抜きで描いた傑作。極限状態の描写が胸に迫る。

  • 15.08.01

  • 小林よしのりの作品には珍しく、よしりんが登場しない長編のフィクション漫画。人それぞれに人生があるのに、戦場という場所は、そんな尊い人生をいとも簡単に踏みにじっていく。そんな修羅場に置かれた人間は、時に勇敢に散っていくこともあれば、時に生存するために本能の赴くまま自分の身を守ってしまうこともある。多分私が戦場にいても同じことをして生き延びるだろう。卑怯者と呼ばれてもそんなのは関係ない。ただ、実際に、戦友が死んでいき、負ければ故郷が敵によって蹂躙されるという極限状態に置かれたら突撃するかもしれない。

  • 書店で見つけて、Amazonレビューも高そうなので購入。これという主張ではなくなく、ただただこうした考え方、人びとがこの玉砕の島にはいたということが淡々と伝わる。隊長の切腹、そして卑怯な裏切りにも複雑な気持がするものの、納得もする。ただただやるせなさを感じる。これが現実だと感じたのが、女性たちの描写。彼女たちが悪いのではない、戦争という狂気が悪いのだろう。
    ラストはすこし納得できないが、全体を通じて偏った見方でなく、素直に当時のことが読みとれる内容になっていた。

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著者プロフィール

1953年8月31日生まれ。1975年、福岡大学在学中に初めて描いた漫画『東大一直線』が赤塚賞の最終候補で落選するが、雑誌に掲載され、大ヒットとなる。『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』など話題作多数。
●主な著書
『新ゴーマニズム宣言10』(2001、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special 台湾論』(2000、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special「個と公」論』(2000、幻冬舎)、『ゴーマニズム宣言9』(2000、幻冬舎)、『朝日新聞の正義』(共著、1999、小学館)、『自虐でやんす。』(1999、幻冬舎)、『国家と戦争』(共著、1999、飛鳥新社)、『子どもは待ってる! 親の出番』(共著、1999、黙出版)、『ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル』(1998、幻冬舎)、『 知のハルマゲドン』(共著、1998、幻冬舎)、『ゴーマニズム思想講座 正義・戦争・国家論』(共著、径書房)、『教科書が教えかねない自虐』(共著、1997、ぶんか社)、『小林よしのりのゴーマンガ大事典』(1997、幻冬舎)、『小林よしのりの異常天才図鑑』(1997、幻冬舎)

「1997年 『ゴーマニスト大パーティー3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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