始祖鳥記 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
4.11
  • (116)
  • (71)
  • (66)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 716
感想 : 93
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094033113

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キーパーソンの幸吉をいまいち好きになれず…。
    発掘型時代小説は好き。

  • 2019年10月14日読了。

    一万円選書からの一冊。江戸時代、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。

  • 内容はまさに作品紹介のとおり。
    時代小説特有の用語がイメージしづらい部分もあるので、時代背景は押さえたところで読みたい。

  • 私自身が時代小説が苦手で、存分にこの小説を堪能できたというわけではないのだが、江戸にはびこる悪政の中で男前に戦う、幸吉をはじめとした登場人物に魅了され、前代未聞のこころみを行う苦労、苦心、工夫に引き込まれた。今ぼんやり生きている自分の人生って何だろう・・・?と、作中の人物ではないが、考えさせられてしまう。私は空を飛ばないが、そういう意味では解説でも触れられていたが危険な小説である。

  • 実在した人をモチーフに描かれた話。
    日本人初の有人飛行に成功したとされる人。

    いつもそうだけれど、ここまで夢中になれる何かがあるのは羨ましい。いっそ妬ましいくらい。
    例えそれが原因で周りや生活がうまくいかない時があっても、そんなに自分の情熱を傾けられるものに出会えることは一種の幸せだと思う。
    表具師という仕事、今ではすっかり聞きなれない職業になってしまいましたが、自分でものを作り出すかっこいい仕事だな、と思います。

    1万円選書の一つ。

  • 雷電本紀から飯嶋和一のファンに。人間模様に引き込まれる。登場人物の名前が似ていて読み返すこと数回。

  • 制約されている中でどこかに糸口を見つけようと戦い続ける物語に心のエネルギーをもらえる。再読。やっぱり好き

  • 江戸時代、鳥のように空を飛びたいと願い、大凧で羽を作って空を飛んだ男の人生譚

  • 『始祖鳥記』(著:飯嶋和一)

    いわた書店さんの「一万円選書」の1冊(9/11)
    今年の3月、キャンセル待ちに当選して、届いたカルテに記入し、待ちに待った本が届きました

    カルテに書いた私の希望は「小説が読みたい」
    選ばれた11冊の本はどれも素晴らしく
    しばらく小説を読んでいなかった私の胸のスポンジに
    たくさんの感情の雨を降らしてくれました

    また一万円選書をお願いしたいけど、大人気で再度は無理のよう・・・
    いわた書店さんに選んで頂いた本から、自分で新たな世界を広げていきたいと思います
    いわた書店さん、小説の素晴らしさをまた思い出させていただいて
    ありがとうございました!

    11冊の中には、テンポ良く読み進めてしまって付箋すらつけずにいたものもあります。
    付箋が付いている本は付箋部分を紹介
    付いていない本は備忘録としてタイトルのみご紹介します。


    ・人とめぐり会うとは、どういう事なのかを、幸吉が初めて知ったのは、その卯之助と名乗る旅の砂絵師からだった(p36)

    ・人は皆同じものを見、同じものを聞いたとしても、同じ思いを抱くわけではない。いや実は、人それぞれが見たり聞いたり
     しているものは、すべて異なるものだ(p63)

    ・やれるだけのことを一つ一つ積み重ねて行けばよいのだ。一足飛びに何かをかろうとしたことが間違いだった(p210)

    ・杢平がよく言うように、人は願った通りになってしまう。どんな言い訳も通らない(p334)

    ・意志のないところには形もありえません。川は川の思い、木は木の思い。どんな言い訳もできません。決断したら
     変えてはなりません(p355)

    ・「・・・これまで、嵐を超えずに咲いた花などなかったように思う」(p356)

  • 次回プレゼント本予定:茂樹さん

    理由はまだ読んでいるのが途中だから。
    (この本面白そう)

全93件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

小説家。1952年山形県生まれ。1983年「プロミスト・ランド」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。88年「汝ふたたび故郷へ帰れず」で文藝賞受賞。(上記の二作は小学館文庫版『汝ふたたび故郷へ帰れず』に収録)2008年に刊行した単行本『出星前夜』は、同年のキノベス1位と、第35回大佛次郎賞を受賞している。この他、94年『雷電本紀』、97年『神無き月十番目の夜』、2000年『始祖鳥記』、04年『黄金旅風』(いずれも小学館文庫)がある。寡作で知られるが、傑作揃いの作家として評価はきわめて高い。

「2013年 『STORY BOX 44』 で使われていた紹介文から引用しています。」

飯嶋和一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
伊坂 幸太郎
遠藤 周作
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
飯嶋 和一
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×