依頼人 (小学館文庫 R ク- 2-1)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (891ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094054019

感想・レビュー・書評

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  • ▼ジョン・グリシャムは「「グレート・ギャツビー」を追え」という一冊だけ過去に読んだことがあって、それは正直、それほどは面白くなかったんです。
    「依頼人」を読むきっかけは多分、アタック25の児玉清さんが薦めておられたのをどこかで読んだこと。児玉さんは米英エンタメ小説の「読み手」としてもつとに知られていましたね。その児玉さんの、「依頼人」の薦めようが、エライこと熱かったんです。

    ▼で読んだんですが、児玉さんに感謝。おもしれえ…。久々の「徹夜本」という感じでした。頭から最後までダレ場なし。テンポ良し。ジェットコースター、予測不可。極上の一冊。しばらくは、グリシャムさんの代表的サスペンス/ミステリーを読んでいく、という楽しみができました。

    ▼ちなみに、少年マークと中年女性弁護士レジ―の物語なのですが、個人的には脳内でレジ―は映画「グロリア」(1980)のジーナ・ローランズ(当時50歳)そのものでした。でまあ、敢えてこの小説になにかしら冷や水をかけるとしたら、役柄が「半ば裏社会にぶら下がっているやさぐれた女」なのか、「弁護士」なのかという違いだけで、「やばいことを知ってしまった少年を、暴力から孤軍奮闘守り抜くたくましい中年女性」という意味では、まあ「グロリア」のパクリって言われても仕方ないんですよね。まあただ、そんな趣向の物語商品はきっとほかにもいっぱいあると思うんですが、「グロリア」が、これまた圧倒的に面白いからどうしてもそれは頭をよぎってしまいました(笑)。
     それだけ、脚本監督のジョン・カサヴェテスと、ジーナ・ローランズのご夫婦が偉大である、ってことで・・・。

  • マークは、一人の男が自殺を図ろうとしている現場に遭遇する。男はある秘密を打ち明け、目の前でピストル自殺を遂げてしまう。十一歳の少年にとってはあまりにも衝撃的な事件だった。秘密を公にすることは即、死につながる。マークは女性弁護士レジーに助けを求める。十一歳の依頼人と女性弁護士が活躍するグリシャム的世界。
    原題:The client
    (1993年)

  • ジョングリシャムの最初に読んだ作品。ストーリーや、キャラの設定も明快で、テンポもとても良く、スピード感のある作品。最初から映画化を意識して書いてるんじゃ無いかな、と思わせる様な作品。実際頭にそのシーンが浮かぶ。やはり、映画化されたが、映画もなかなかの出来だった。

  • 法廷もの・・・と言うより冒険小説みたいな感じ

  • 劇的な展開はないものの、中盤以降が特に面白かったです。 アメリカの司法システムを肌で感じることができました。

  • 初めて呼んだグリシャム作品。

    話の基礎部にアメリカらしい点が見えているけど、そこがよりリアリスティック

  • ミステリを読まないあたしに、と勧められた本。トリックがどうとかより、人物・背景描写が丁寧だったのがよかった。

  • 初めて読んだグリシャムだったかも。この作品からグリシャムを一気に読んだ。

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著者プロフィール

ジョン・グリシャム
一九五五年アーカンソー州生まれ。野球選手になることを夢見て育つ。ロースクール卒業後、八一年から十年にわたり刑事事件と人身傷害訴訟を専門に弁護士として活躍し、その間にミシシッピ州下院議員も務めた。八九年『評決のとき』を出版。以後、『法律事務所』『ペリカン文書』『依頼人』『危険な弁護士』など話題作を執筆。その作品は四十ヶ国語で翻訳出版されている。

「2022年 『「グレート・ギャツビー」を追え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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