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- Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094060515
感想・レビュー・書評
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イスラム支配から独立を目指すクルド族の武装蜂起が主軸の物語。 個人的に、中東と聞くと殺伐とした大地とタリバンやISISに代表されるテロや残虐行為がイメージとして浮かび、それだけで否応なく血生臭さが漂いハードボイルド感が掻き立てられる。 戦争や暴力を好むわけじゃないけれど、骨太のストーリーと目に浮かぶようなリアルな描写に気が付くと物語にどっぷりハマっていた。 とっても重厚感のある作品で、この本も再読本に入れる。(。^ ^。)v
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日本人にとって馴染みにくい中東が舞台。
複数の登場人物がオムニバス形式で主役をとり、引き寄せられるかのように聖地マハバートに赴いていく。それぞれがそれぞれの理想をかかげ、正義や大義、はたまた欲望のために。多様な生き方の結晶がこの物語には詰まっているのだが、、、
あまりに悲しい終盤。
大きな歴史という軋轢に踏み潰され、なかったことにされる真実。どの国や時代でもそうなのだろう。むしろその真実にこそリアリティやドラマがある。これは決して遠い国や時代の物語ではない。新たな視点をくれる宝物のような大作でした。生きる日々の重さが増せます。