- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094060584
作品紹介・あらすじ
北大路欣也氏、高橋英樹氏が推す時代小説!
秋月六平太は、かつて信州・十河藩の供番(籠を守るボディーガード)を務めていたが、ゆえあって浪人となる。いまは裕福な商家の子女の芝居見物や行楽の付添屋(これもボディガード)で身を立てている。血のつながらない妹の佐和は、六平太の再士官を夢見て、浅草元鳥越の自宅を守りながら、裁縫で家計を支えている。その佐和を嫁にやって、悠々自適の日々を過ごすつもりが、なかなかそうもいかない。次から次へ厄介事が舞い込むのだった。表題作「あやかし娘」、「武家勤め」、「むかしの音」「霜の朝」の四話を収録。
しみじみ笑えてじんわり泣ける、痛快エンターテインメント!
【編集担当からのおすすめ情報】
●脚本家の大物・金子成人氏が手がけたドラマ作品
時代劇の金字塔「鬼平犯科帳」「剣客商売」「御家人・斬九郎」、
刑事ドラマ「大都会」「西部警察」、NHK朝の連続テレビ小説(「走らんか!」)、
NHK大河ドラマ(「真田太平記」「義経」)等、多数!
オビコメントは、高橋英樹氏!
カバーイラストは、『JIN-仁』『龍-RON』の村上もとか氏が担当!
感想・レビュー・書評
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虎の巻 あやかし娘 ― 付添い屋・六平太シリーズの2作目
2014.06発行。字の大きさは…小。
あやかし娘、武家勤め、むかしの音、霜の朝の短編4話。
立見流兵法の遣いて秋月六平太が、裕福な商家の子女の芝居見物などの付添いを生業とする人情物語です。
六平太は、浅野屋の娘・お絹の付添いで、芝居見物、お稽古と行くがお絹は、父に反感を抱き男と逢引きし子をもうける…。
六平太は、義妹・佐和への夫・由蔵の無体な振る舞いに怒り佐和を連れ戻す。これで、六平太と佐和の兄弟がひとつの家に暮らす事となる。
【読後】
佐和をなぜ、わざわざ苦労させたのか、納得がいかない設定だが…?
一話一話は、読んでいて面白いし、テンポがいいです。
2020.09.13読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の作品、ブクログ登録は3冊目になります。
著者、金子成人さん、どのような方か、ウィキペディアで、再確認しておきます。
---引用開始
金子 成人(かねこ なりと、1949年1月15日 - )は、日本の脚本家、作家。長崎県佐世保市出身。
---引用終了
丑年、やぎ座生まれの方になります。
私と同じなので、親近感がありますね。
で、本作を書かれた時の著者の年齢は、65歳位になります。
本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
十一代将軍・家斉の治世も四十年続き、世の中の綱紀は乱れていた。浪人・秋月六平太は、裕福な商家の子女の花見や芝居見物に同行し、案内と警護を担う付添い屋で身を立てている。外出にかこつけて男との密会を繰り返すような、わがままな放題の娘たちのお守りに明け暮れる日々だ。血のつながらない妹・佐和をやっとのことで嫁に出したものの、ここのところ様子がおかしい。さらに、元許嫁の夫にあらぬ疑いをかけられて迷惑だ。降りかかる火の粉は、立身流兵法達人の腕と世渡りで振り払わねば仕方ない。日本一の人情時代劇、第二弾にして早くもクライマックス!
---引用終了
第一話 あやかし娘
第二話 武家勤め
第三話 むかしの音
第四話 霜の朝
以下は、備忘録です。
・矢島新九郎---北町奉行所の同心。道場の後輩。
・孫七(まごしち)---大家。
・藤蔵(とうぞう)親分---神田上白壁町の目明かし。
・穏蔵(おんぞう)---六平太の息子。
・佐和(さわ)---六平太の妹。血のつながりはない。
・『もみじ庵』---神田岩本町の口入れ屋。
・『市兵衛店』---秋月六平太が住んでいる所。
・『吾作』---六平太、行き付けの居酒屋。 -
うまい!
血が繋がらない妹の関係も、請われて嫁ぎ一安心していたが、あまりに懸命に頑張る佐和に、かえって不審を抱き夫婦仲が壊れる。
付添人となって付き添った大店の娘には、その奔放な行動の裏に、、、。
通りかかった大名の籠の前を通ってしまった農家のせがれ、幼いのに手討ちにされそうになる。
殴打され重傷を抱えた子供は、一命は取り止めたものの意識が戻らない。
農家の父親はその大名の門前に、毎朝糞尿を浴びせかける。
父親を捕らえようとする勤番の武士たちと、六平太のお節介。
エピソードそれぞれが、実に生き生きと表現されていて、面白かった! -
悲しい男女の恋模様。
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読むのが遅いことは自覚しているのですが、その僕がものの2時間半ほどで読み切ってしまいました! 読みやすさもありますが、何より展開が気になって。4つの短編で構成されているのは前巻と同じなのですが、筋は一本で繋がってますからね。
なーんだろ。ツンと来るような切なさが染みるようなお話しでした。そして何より、妹・佐和カムバック!が喜ばしい。現実だったら喜ばしくない理由ではありますが^_^;
次も楽しみです! -
L 付添い屋・六平太2
軽くて深みのない話。
どうやら前作で読み逃していたのか、子供がいたり元許嫁がいたりととってつけたような話が散見。何に重きを置いているのかさっぱりわからない。前作に出番が多かった面々の登場も少ないし付添い屋の仕事も妙に中途半端。強いて言えば妹の話が大筋なのか??前作であっさり嫁に行ったと思ったけどやっぱりねー的な成り行きだし。
作家は時代劇の脚本家とのことだけど、テンポの良さを重視しすぎた感も。 -
軽いタッチの時代モノ。オムニバス形式になっているのは入り易くて良い。図書館事情により、2巻目から読み進めても、何となくストーリーに乗れる。人情モノである。
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