シャドウ (小学館文庫 か 51-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 39
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094066876

作品紹介・あらすじ

お姉ちゃん、恋人、私――究極の三角関係。

十代半ばで両親を失い、姉妹二人で生きてきた陽菜と元菜。美しい姉の陽菜は女優として活躍し、妹の元菜は付き人をつとめている。
姉の”影”として生きてきた元菜は、ロケ現場で野性的な風貌のカメラマン、生駒春也と出会い、それまで味わったことのないような感情を覚える。
生駒と神楽坂でデートをした元菜は、初めての恋に心が浮き立ちつつも、姉に隠しごとをしていることに後ろめたさを感じる。
そんな折、陽菜はキャスティングされていた役を降ろされる。「色気が足りない」と事務所の社長に指摘され、女優として瀬戸際に立たされた陽菜は、生放送の番組で写真家と交際していると宣言してしまう。
生駒と元菜の関係に気付いていた陽菜は、「元菜を愛しているなら、私と交際宣言をして」と生駒に無理難題を持ちかける。姉なしでは生きられない元菜の気持ちを尊重した生駒は、陽菜の要望を受け入れることに……。
深い絆で結ばれた姉妹の関係、そして元菜の恋の行方は――!?
『ぼくの守る星』の注目作家が究極の三角関係を描く、新しいカタチの恋愛小説。



【編集担当からのおすすめ情報】
女優・文筆家の中江有里さん絶賛!
「本作は妹が姉の支配下から離れる物語であるのだが、姉側から見れば絶対服従だった妹の反逆物語とももれるだろう。読み終えた次の日、わたしは仕事場へ向かう車の中で妹(マネージャー)にこう言った。『シャドウ』絶対読んで!」(解説より)

感想・レビュー・書評

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  • 神田さんの他の本よかったから買ってみたけど、いまいちだった。
    モトナの卑屈さがしんどいし、ヨウナは女王様キャラなのにお金に関しては妹思い?だし、生駒の過去も重すぎるし、結局姉妹が表裏一体な感じがうーむ。
    ミステリっぽさもありつつ、中途半端。
    社長もまさかの!だし。
    帯に恋愛小説って書いてあったけど、恋愛感あんまりなかった。

  • 幼いころから演技力があって美しい姉のヨウナとふたりで生きてきた元菜は、成人した後も、女優となった姉の付き人として姉の影となり生きている。
    自信を飾ることもせず、身を縮めるようにして生きていた彼女だったが、恋を知り、新しい世界が目の前に広がっていることに気づく。
    姉への思慕と葛藤、自分への落胆と奮起、自我を引っ込めて生きてきた女性の揺れ動く気持ちを描いている。
    姉妹の関係は、依存なのか、呪縛なのか。

    ヨウナと元菜というふたりの姉妹以外の登場人物が妙に薄っぺらくて、恋の相手も何を考えているのか言葉で語られても芯のところが伝わってこないようなもどかしい気持ちになった。

  • あまり…

  • 十代半ばで両親を失い、姉妹二人で生きてきた陽菜と元菜。深い絆で結ばれているはずの二人の関係が、元菜の恋の始まりから歪んでいく。究極の三角関係を通して一人の女性の自立を描く新しい恋愛小説。
    姉妹の関係というのは、男性には絶対理解できない。ライバルや利害だけじゃなく、嫉妬心や恋愛を競うだけでもない。おそらく男兄弟なら、財産や地位、学歴など目に見えるもので優劣を決めるのだろう。それも愚かしいことだが、本作の姉妹の感情は、結局何をもって…という感想にしかならない。

  • 十代のころに両親を亡くし、女優で生計を立てる姉ヨウナを陰となり、自身の存在を無くしている元菜だったが、写真家の男性と恋することによって、人生に一転を与える。

    読みやすく面白かったが、陰に咲いた妹の立場が薄いまま終わってしまったのが、残念です。

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著者プロフィール

神田茜(かんだ・あかね)
北海道帯広市生まれ。1985年に講談師の二代目神田山陽門下に入門、95年に真打に昇進。2010年『女子芸人』で第6回新潮エンターテインメント大賞受賞。著書に『フェロモン』『好きなひと』『ふたり』『ぼくの守る星』などがある。

「2014年 『しょっぱい夕陽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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