- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094080971
作品紹介・あらすじ
「ぼくにとってアキのいない世界はまったくの未知で、そんなものが存在するのかどうかさえわからないんだ」「大丈夫よ。わたしがいなくなっても世界はありつづけるわ」朔太郎とアキが出会ったのは、中学2年生の時。落ち葉の匂いのファーストキス、無人島でのふたりきりの一夜、そしてアキの発病、入院。日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は、彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが-。好きな人を失うことは、なぜ辛いのか。321万部空前のベストセラー、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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人生で初めて読んだ小説が、中学のときに出会ったこの作品だった。あれから約20年が経った今、この作品に対して自分が何を感じるのか興味があって、再び手に取ってみた。
改めて読んでみて、あらすじの大枠は覚えていたものの、細かい描写や筆致はほとんど覚えていなかった。でもなんだろう。この読み終わったときに湧き上がった気持ちはきっと、あの日教室で読んだときと変わらない気がする。当時は恋愛に限らず、大切な人を失ったときの悲しみを今より共感や理解ができるはずもないのに、一時は悲嘆に暮れながらも、共に過ごした時間を大切に胸に抱いて、これから先を精一杯生きていこうと踏み出す主人公に、今回感じたときのように心を打たれたのを思い出した。あの頃と今、自身に宿る感性が何一つ変わっていないのだなと知り、そのことがしみじみと嬉しく思えた。 -
死を受け入れ、残された人間はどのように生きて行くのかというテーマ
生の受難を受け入れてこそ、やがて訪れる死に意味があるように思う。だから、「生」を放棄してはいけない。残された者にはそれを精一杯生きてゆく責任がある。
実際に自分が最愛の人を失くす経験がなく、軽く読み進めたが、最後の2章は特に美しかった。数十年後に読み返して「生」に向き合う朔の気持ちを享受できるように成長していたい
大木いいやつやん -
普通
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高校の頃、映画で流行ってたのを本で読んでみて子供ながらに泣いた。
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中学生の頃に読んでとても泣いた。
愛する人がもう少しで居なくなると知った時、同じように強く生きられるだろうか。中学生の頃に読んでとても泣いた。
愛する人がもう少しで居なくなると知った時、同じように強く生きられるだろうか。2022/12/17
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今生きているこの現在は果たして現実なのか、例え夢であってもそれに気づく術はない。
人の生に意味はあるのか、死んでしまえばい全て虚構となるのか。
その人と過ごした時にあったものだけが残り、そこから増えたり減ったりはしない。 -
これはきっとたぶん映像で見た方がいいやつ。
情景のところ流し読みしてしまってもったいなかった、 -
祖父の言う、残された方の悲しさは
亡くなった恋人の悲しみを
肩代わりしてるといる考え方がいいなと思った。 -
純愛とはこうゆうものなのかなと思いました。
自分よりも相手を思うこと。それが愛なのかなと。