さくら (小学館文庫)

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著者 : 西加奈子
  • 小学館 (2007年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082272

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さくら (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  •  きっかけ
     
     すこし調子が悪いときに、試験の同期が、
    「すごく悲しくて幸せな本」と紹介してくれたのがこの本でした。

    構成、の代わりに物語の彩り
     僕、さくら、お母さん、おとうさん、彼女、ミキ、ばあちゃん、
    おじいさん、フェラーリ、望月君、難関、湯川さん、パラボラ猫、
    おばさん、妖怪、矢嶋さん、サキコさん、ゲンカン、薫さん、警察
    官(ぬけていたらすいません)


    印象に残った文章、せりふ
     ぼくは貯金が出来ない。
     女の子はいつか赤ちゃんを産むけど、きっとこの子は小さいか
    ら、桜の花びらを産んだんよ。

    「ああこの人の前で、思い切り餃子が食べられるような関係
    になりたい」

     「ミキ、生まれてきてくれて、有難う。」
    大人になるというのは、ひとりで眠ることじゃなくて、眠れない
    夜を過ごすことなんだ。

     「嘘をつく時は、あんたらも、愛のある嘘をつきなさい。」

     「薫さん黒帯やで。」

     兄ちゃんが食べ残したごはんを食べるように、母さんは
    少しずつ太りだした。

     さく、さく、さく、さく

     「この体で、また年を超すのが辛いです。 ギブアップ」

     「あんたらが三人揃ってたら、それだけで笑えんのよ。」

     「病院なんかなんぼでもある。」

     「あのランドセルは、捨てたぞ。」

  • 温かい家族のお話。
    人生なにもかも上手くいく事はないけれども、誰にも必ず大事なものはあるし、大事な人はいる。私も私の思う大事なものを守って生きていきたい。

  • すごく、すごく良かった!どれぐらい良かったかなんて、それは本当に美味しいものを食べた時に「塩加減が良い」とか「味付けが絶妙」なんて事を全て取っ払って、”美味しかった”というように、この本は本当に”面白かった”です。久しぶりに何度もあと何ページかを確認したし、それは早く終わって欲しくてではなく、いつまでも終わらないで、ずっとずっとこの家族に寄り添っていたかったからです。全てのことが幸せにいくわけではないけれど、生きてるって幸せ!そんな当たり前のことを、ドラマチックに教えてくる素晴らしい本だと思います。

  • 西さんは美しすぎて温かすぎて胸が詰まるような悲しくなるような、「幸せ」、瞬間でしかないそれを確かな形で見せてくれる。

    だから辛いだけじゃない。家族が一時は壊れかけても、大切な何かを失っても。
    そして、救いを見せてくれる。

    車内でのミキの告白。薫さんの演説シーンが印象的で良かった。

    この世界にはいろんなひとがいて'フェラーリ'の世界を生きる人がいること、自分もそうなるのかもしれないこと、そうなっていたかもしれないこと、当たり前のことなんてないこと、そんなことを想像できるひと、わかるひとでありたい。とこの作品を読み終えた今、そう強く思う。

  • 「ああ、この後、不幸がやってくるんだろうに……」と思いながら、幸せなストーリーの読むのはしんどいし、案の定、不幸がやってきてから後の展開はもっとしんどい。
    終盤は涙。けれど、泣いてもちっともスッキリしない。

    表紙のイラストからは想像できない後味の悪さ(読了してから表紙を見ると、なかなかキツイ)。申し訳ないが、精神衛生上この手の小説は遠慮したい。

  • 心が満たされておなかいっぱいになるほど、良い本に出会った。
    数年後また読みたい。また違う想いがある気がする。

    今日はいつもより更に愛犬をなでまわそうとおもう。

  • 「サラバ!」と似すぎている。家族の性格や主人公の性格などなどこんなに似ていていいの?
    家にあったから読んだけど、西さんとは合わないようだ。

  • うーん。
    なんでやろ。物語の中に入っていけんかった。
    合わんのかなー。

  • 引き込まれるけど、あまり好みではない。

  • 幼稚園時代からクラス中の女子を虜にしてしまう程のモテモテ兄貴:一(はじめ)と、これまたその美しさ(と凶暴さ)で常に周囲を翻弄する妹:美貴に挟まれた次男:薫の目線から語られる仲良し3人兄弟+ラブラブ両親の5人家族の物語。軽快な筆致と関西弁の明るい会話で幼年~少年期の3人兄弟のハチャメチャな日々を楽しく読んでいたらある事件をきっかけに一気に暗転。何不自由なく幸せに暮らしていた一家が深刻なダメージから回復しようとお互いを思いやり精一杯努力しながらもどうしようもなく煮詰まっていく描写が苦しい。全編を通じて家族にずっと寄り添うブサイクな愛犬サクラが可愛らしくて癒され、最後サクラが見せてくれた希望の光に救われた。終盤持ちこたえられなくなった家族が崩壊に向かうのを加速させるかのような妹の衝撃の告白(コレ私は絶対に許せなかった)に仰天。それでも薫が絶望の果てに悟り、心の底から吐き出す言葉「ああ僕らには、変わらない日常があった」が心に深く残った。

  • 我が家の愛犬を思って涙が止まらない。
    泣きすぎて明日の仕事が心配。
    読むことが途中ツラかった。
    辛すぎた。
    もう一つの時間が全員に続けばいいのに。
    どうか、もう一つの時間が全員に続きますように。
    そう思った。
    明日は、愛犬に2週間ぶりに会える。尻尾がちぎれるくらい振って振って振りまくって私を迎えてくれるにきまってる。
    心から本当にありがとう。
    明日、会ったら私、本当に泣いてしまいそうや。

  • 平凡な一家の平凡な物語。どこの家にもあるけど、誰も語らない物語。
    それを彩るさくらの存在が尊いものに見える。

  • 泣きすぎて疲れた
    子供の頃のこといっぱい
    思い出した

    生きるって辛いこといっぱい
    あるねー神様

  • 予想はしていた展開だけど、涙か止まらなかった。
    「ギブアップ」
    悲しいよ。悔しいよ。
    残されたものは生きていかなければならない。
    それぞれ自分と折り合いをつけて変形して行く。
    家族、という形態は保てなかった。

    それを戻す必要があるのかはわからないけれど、ある時救いが見出せた、また、笑える日が来ると思えた。
    家族の喪失と再生の物語。

  • 西加奈子さんの作品は初めてだったのですが、キャラクターの過度な美化に違和感を感じる作品でした。
    ミキの美人さについて色々書いてありましたが、だから何?と思ってしまう。
    そして何故タイトルをさくらにしたのか。作者の意図が私にはよくわかりませんでした。

  • 読んでいる最中は、お願いだから幸せな終わりにしてほしい!って願いながら。ミキに心底腹を立てたし、お兄ちゃんの選択にがっかりしたし。
    でも、全て読み終わったとき、すごくすごく愛しい愛しい、気持ちで胸が、ぐーっていっぱいになって。

    西さんのあとがきも、また。
    久しぶりに、大事にしたいお話に出会えてよかった。

  • 西加奈子の作品を初めてよんだが、比喩表現が非常に多いなと思った。
    きれいな表現にひきこまれるものがある。
    それがあるからこそ「嘔吐」「身体的特徴」「性」(悪いものではないが、きれいな表現でかかれていないところもあるので…)
    等が際立ってしまったのか、少し嫌な気持ちにもなる。
    その表現方法におおっと興味がわいたのであって、内容的にはなんともいえない…
    きれいな妹、かっこいい兄…物語だからこその設定があまり好きではないので、
    個人的には特に魅かれなかった。
    登場人物の感情の変化についてはテンポが良く読めた。

  • 素敵な家族の物語。あたたかさや切なさがじわじわくる。

  • 『美しくて貴い』ものは案外身近にあるんだよって言われた気がした。
    でもそれは誰かが教えてくれるものじゃない。
    美しく貴いものを与えられてもキャッチしないと、それは通り過ぎていく。

    私が、もし母親になったとき、子供に、どうやって私は生まれてきたの?セックスってなに?と聞かれたとき、薫やミキの母ちゃんのように話せる母親になりたいと思った。
    そういう風に話せるように人を愛したり愛されたり出来るようになりたいと思った。
    日常は平凡の繰り返しで淡々と過ぎていくけど、そのな中でも、世界は貴くて美しいって言えるような人でありたいと思った。

  • きいろいゾウを読んではまってしまった西 加奈子さん☆
    なんだろな。なんかすきです。

    他の作品も読んでみます!!

  • 人間誰もがもっているけど、それを表に出してしまうことはなんとなくいけない気がして、でも消してしまうことはできないどろどろした思いを、西さんは描くのが上手だなあと思う。
    そういう思いをもつことはいけないことではないんだって、勝手に勇気づけられている。

    マックで読み終えて、圧倒されて、しばらくぼーっとしてしまったよよよ。

  • 人気者の兄とお転婆で美少女の妹。
    そして、普通で記憶力だけは抜群な僕。

    さくらという作品名は、桜ではなく
    あまり綺麗ではないサクラという犬の名前。

    幸せな家族を襲う、悲しい出来事に対比した
    サクラの普段着な様子が、
    凍り付きそうで崩壊寸前の家族を
    ぎりぎりの所で溶かしていく。

  • 「さくら」は犬の名前だ。主人公の薫と、兄ちゃんの一、妹のミキ、父さんと母さん。家族の物語である。

    過酷な運命に翻弄される兄ちゃんと、狂気に近い形で巻き込まれるミキ。真ん中で挟まれるある薫からその二人のことが語られる。読んでいてつらいところのほうが多いかもしれない。

    西さんは天性で書いているように感じられる。エッセイを読んだ時にも感じたけれど音にこだわりのある人だ。「Top of the World」に気づくところなんかまさにそう。

    フェラーリと呼ばれる男に感じる子供の恐怖感がどこか懐かしい。私は西さんと同じ世代だけど、よくわからないおじさんが近所に出没して言いしれぬ恐怖を与える、というのはどこか共通の記憶としてあるような気がする。実際にそういうことがなくても。どうしてなんだろうか。

  • 兄ちゃんの死から、家族が崩壊に向かう中
    ただ一人それをつなぎとめてきたのが「さくら」
    もう心の中でずっと「さくら!たすけて!」とうったえかけてました。神様のとらえ方って、こんな見方もあるんだなと驚きました。

  • 重いテーマを軽やかな文体で描くスタイルは、最初は心地良く読めた。ただ、共感できない行動や心理があまりに多くて、盛り上がりに比例して白けてしまった。結局メッセージは伝わって来ず、まあ犬はかわいいよね、という結論で終わった感じ。

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さくら (小学館文庫)の作品紹介

ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていた-。二十六万部突破のロングセラー、待望の文庫化。

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