- Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094083316
作品紹介・あらすじ
「どうせなら金を賭けないか? 誰が一番長生きするか」聡、弘、明男、正輝、博夫、規子の6人は、小学校時代からの幼なじみの76歳。全員ヒマな上、比較的元気なので、時折同窓会を開いている。しかし話題は、暗いものばかり。そんなある日、6人の中でも最も明るくマッチョな明男がそんなラテンな提案をする。皮肉にも、酔狂な賭けを通じて彼らはお互いのことをよく知るようになるのだが……。生と死、老いと人生を切なくもユーモラスに描き、高齢化社会を希望で照らす、ヒューマン・エンタテインメント。賭け金総額五千七百万円、『長生き競争!』ここに開幕。
感想・レビュー・書評
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この作者、老人と若者を取り合わせた話がホントに上手いですね。
どんどん人が死んでいくのに、悲壮感がないというのも素晴らしい。
コロナ禍のstayhome期間に読んだ本として、印象に残りそうです。
きっとあの掛け金は、初恋の彼女の残りの人生を豊かにしてくれることでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誰が一番長生きをするか大金を賭けることにした幼馴染みの六人の七十六歳からの年月。元気な老人達が明るく、居候になった二十歳女子や不良青年達との交流がなくてもきっと全く取っ付き難くなかっただろう身近さ。戦時中の話は短いながら凄惨。病死や老人による老人介護も関わるのに淀みや暗さがなく健やかで温かかった。
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すべての人間が避けて通れない最期を、こんな風に描けるなんて、黒野さん中々やります。
かなり前にドラマ化されていたらしく。宇津井健と石原さとみ。確かに石原さとみの雰囲気にピッタリな感じ。 -
2007年10月刊。2008年12月文庫化。限界集落株式会社が面白かったので、これも読んでみました。良かったです。痛快で楽しい話が続きますが、ラスト部分は、死に近づき、鬱な気持ちになりました。70歳代というのは、実際どうなんだろうと思いながら、読みました。2008年に宇津井健さんでドラマ化したとかで、当時の宇津井健さんが77歳でしたから、ああこういうもんかもしれないと納得しました。
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2011 6/23