誰にも見えない (小学館文庫 ふ 10-6)

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  • 小学館
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本棚登録 : 87
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085068

感想・レビュー・書評

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  • 中2の主人公に共感できるワタシはまだ思春期なのかしら。
    弱ったねこりゃ。
    「魔法の木」と「カメレオンのための音楽」を読もう。
    …って、「カメレオンのための音楽」…またカポーティ!
    読まねば。

  • 中学2年の女の子の、あの年頃に誰でも一度は味わうであろう、「誰も私のことをわかってくれない」「誰に囲まれていても、私は一人ぼっちなんだ」みたいな感情を、本人の日記形式で語っているもの。

    完全に一人よがりで、基本的に上から目線の、自分の目しか通さない語り口。ビミョーな口語体、難しい漢字はひらがなで書かれていているところ、正直、読みづらいし、かわいくない子だなぁと思うのだが、あの年頃の女の子の日記としては、ほぼ完璧。大人、かつ男の人が書いたとは思えない。(細かくつっこみたい箇所はあるにしろ)

    共感できるか、というと、まぁもうさすがに、というカンジだけれど、あのときこういう救いがあったら、なにか変わってたかな、なんて思わせる好ましいラスト。悩める年頃に読みたかったです。

著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。2014年、『世界でいちばん美しい』(小学館)で織田作之助賞を受賞。主な作品に『おがたQ、という女』(小学館)、『下北沢』(リトルモア/ポプラ文庫)、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)、『船に乗れ!』(ジャイブ/ポプラ文庫)、『我が異邦』(新潮社)、『燃えよ、あんず』(小学館)など多数。エッセイ集に『小説は君のためにある』(ちくまプリマ―新書)など。

「2021年 『睦家四姉妹図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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