ようこそ、わが家へ (小学館文庫)

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著者 : 池井戸潤
  • 小学館 (2013年7月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088434

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ようこそ、わが家へ (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 円満な社会生活を送っていくために、大人が身につけたもののひとつ「見て見ぬふり」。
    ほとんどの人は「注意した方が良いよなぁ・・・」と思う場面に出くわしたことがあるはず。そしてそれはほとんどのひとが常識のある人だと言う証拠でもある。
    だけど、実際に行動に移せるかというというとそれは別問題であり、行動に移せないことを責める人はいない。
    だって、自分自身も行動に移せる勇気はなかなか湧いてこないのだから。
    勇気を振り絞って行動に移したとして、それがトラブルに発展したら…、と思うとなおさら。
    主人公の倉田も普段はもめ事を嫌い、控えめに暮らしていたはずなのに、ある時、自分でも思いがけず行動に移してしまった。
    それがもとで、平凡な日常が一変する。

    面白くて、一気読みでした。

  • 久しぶりに池井戸さんを続けて読んでいる。
    本作は8年ほど前の作品に加筆訂正をして文庫化したもののようだ。

    私が池井戸ファンになったきっかけの『空飛ぶタイヤ』、大好きな『下町ロケット』、『ルーズ―ベルトゲーム』のように、窮地に追い込まれギリギリのところから解決へのきっかけをつかみ、さらに逆転劇へと進んでいくような、ハラハラ、ドキドキ、興奮の連続という華やかさは少々薄い。
    少し前に読んだ『仇敵』もこの本と同時期のものようで、ストーリーの持つポテンシャルは似ていると思う。

    主人公の倉田は銀行から出向させられた先の中堅企業の総務部長。
    仕事を終えて帰宅途中で、電車に割り込んで乗ろうとした男を注意する。普段は、そういうことをするタイプではなく、気持ちのメーターがたまたま正義の方に揺れた瞬間、行動に出ていたという感じ。
    しかし、逆切れした男に追い回され、自宅を知られ、いろいろな嫌がらせを受ける羽目になり・・・。
    じわじわと身に危機が迫りくる恐怖。
    心強いのは互いに支えあい、この危機に立ち向かおうとする家族がいることか。
    特に、大学生の長男くんは、なかなか冷静で頼もしい。

    また、倉田は会社で行われている不正に気づく。
    外様で孤立無援に見えた彼にも、信頼できて片腕として動いてくれる優秀な部下が身近にいる。その上、古巣の銀行にも力になってくれる同僚がいる。

    些細なきっかけから逆恨みされる恐怖。
    逆恨みのエネルギーを取り去るのは、かなり難しそう。ありふれた毎日の中に潜む悪意。
    こういうのを避けようとすると、人との関わりに消極的になってしまうもの。
    けれど、会社での危機から解決策を見いだせたのも、複雑な人間関係を避けたい気持ちを抑え、自分を奮い立たせて正面から立ち向かえたから。
    少しばかり苦手と感じる正義感の強い部下と、高圧的で全く自分を認めない敵との間に挟まれ、不正を見ないふりをすることもできた。それでも、信義に従って自分にできるベストを尽くせたことで、突破口を見つけることができた。

    半沢さんほどのスーパーヒーローではないにせよ、これでも、現実的にはヒーローだなあと思う。

    『仇敵』のように、若手社員が成長したり、本書のように家族のさまざまな課題を棚卸して、改めて強固な関係を築いたり、会社での仕事と人間関係で同時に結果を出したり、結局、仕事や家庭での危機を乗り越える過程で人間を十分に描いているところが、おもしろい。

    池井戸さん
    半沢さんはとても面白いです!!
    最近の作品の人物造形のおもしろさや企業のさまは池井戸さんにしか描けない境地にあると思います。
    それでも、今の池井戸さんが描く、こういう普通の人たちの成長も、また読みたいなあと思います。
    進化系の普通の人たちも是非!

  • いやー面白かった!一気読みです。

    最近どうも本を読む気にならなくて、読みかけの本が何冊も溜まっている状態で、この本もきっとそうなるんだろうな・・・なんて思っていたら、全然そんなことなく。
    1日も経たずに読み終えました。おもしろかった。

    ホームへの割り込みを注意した後に相次ぐようになった嫌がらせ、というプライベートにおける試練と、
    出向先の中小企業で見つけた、営業部長の不正の疑惑、というビジネスにおける試練。
    どっちもハラハラドキドキ。
    解決の糸口が見えてくるにしたがって、ページを進める手が速まります。

    ネタバレになることは言及しませんが、印象的だったのは不思議な程人と人の繋がりみたいなものを作品全体を通して感じられたこと。
    普段私たちは何者でもない人間として社会に点在しているけれど、それがひょんなことで繋がって結ばれて、時に集まっては離れて、そんなイメージが脳裏に残りました。
    ハラハラするサスペンスで社会の暗い面を映し出しながらも、何か温かなものが根底にあることに救われました。

    ところで池井戸潤さん、お名前はよく見かけますが初読みな作家さんでした。
    銀行の描写がとても詳しくて、調べてみたら、やっぱり元銀行員の方だったんですね。(そしてかの有名な半沢直樹シリーズもそういえば池井戸さんが原作でしたね)
    友人に借りて読めた1冊でしたが、人から勧められると読書の幅が広がっていいな、と改めて感じた次第。

    善とか悪とか、一言で振り分けないところもいいですね。何か救われるように感じたのは、そういう一面が本書にあったからかもしれません。
    週末の読書にぴったりな1冊でした。

  • 普段とはちょっとだけ違う行動をしただけだった。
    まさかそれで陰湿な嫌がらせを受けるようになるなんて・・・。
    ある日突然、理不尽な悪意にさらされたとき、人はどんな手を使ってそれを回避していくのだろう。
    倉田家を狙う悪意との闘いと、出向先で起きた仕事上のトラブルが同時進行していく物語である。
    主人公である太一は、父譲りの性格で人とぶつかることがどうにも苦手だ。
    疑問を抱きながらも、相手が高圧的な態度で押してくるとそのまま引き下がってしまう。
    だが、「名無しさん」の攻撃は徐々にエスカレートしていき、ついには傷害事件へと発展してしまう。
    企業小説を得意とする池井戸さんの物語だけあって、社内の不正にまつわる場面もとても読みやすい。
    総務部長でありながらも銀行からの出向ということでいつまでも外様のような扱いを受ける太一。
    これまでの実績を笠に来て、当然しなければならない仕事上の説明も太一を飛ばして社長に直接話すだけの真瀬。
    真瀬だけではない。
    社長すらも真瀬へは全幅の信頼を置いているのに、太一に対しては厳しいことこの上ない。
    銀行員として、総務部長として、ひとりの男として、太一は社内の不正に敢然と立ち向かっていく姿はカッコいい。
    「パパって凄いんだ」と言われるだけの働きで、それまで鬱々としていた苛立ちがスッと消えていった。
    「名無しさん」との対決も読みごたえがあった。
    次々と襲いかかる悪意に対抗していく家族の姿は、「わが家」を守ろうとする強い意志が感じられた。
    健太の判断が正しかったのかどうかはわからない。
    気持ちは理解できるけれど、太一の言うようにそれをやったら駄目というものわかる。
    健太がきちんと自分で決着をつける道を選んでくれてよかった。
    外敵がいると結束が固まるというけれど、元々仲のいい家族だ。
    冒頭に描かれている花火大会の場面だけでもそれがよくわかる。
    いまどき、母親と妹に付き添って花火大会にボディーガードとして行ってくれる息子がいるだろうか。
    そんな家族に平穏な日々が戻ったことが嬉しかった。

  • 解説によると、池井戸潤作品ではじめて連載→文庫化されたもので、サスペンス主体の時期から、人物像を掘り下げて書くスタイルへの移行期にあたる作品らしい。

    倉田という平凡な52歳のサラリーマンのプライベイトが脅かされる話と、出向銀行員としての奮闘記が平行して進む。
    プライベイト編は、便利な大都会の無名性を隠れ蓑にした一般人の悪意を浮き彫りにする。
    職場編では平凡なサラリーマンだって生き延びるのは大変なんだよ、という話。身につまされる...というやつ。

    で、相葉ちゃん主演で月9になるそうですが、彼は倉田の長男という設定とか?
    原作では、長男は 名無しさんの時代に馴染んでしまっているところも見せるが、そのあたりはどうアレンジされるでしょうか?
    がんばってね!
     http://blog.fujitv.co.jp/wagayae/index.html

  • 安定のおもしろさ、ですが、やはり最終的には勧善懲悪なので、結局大団円だよね?と思いながら読み進めてしまう。
    主人公は半沢直樹っぽくないので、最初はハラハラするけど、だんだん強気になっていくので(笑)、結局は似たような感じに・・・

  • ストーカー被害に家族を含め巻き込まれて行く話と池井戸作品らしい会社の話がパラレルに展開する。

    今回はストーカー被害を題材に家族描写が多く出てくる展開で新しい池井戸さんの感性が表現されているように感じた。

    主人公は銀行から出向して数年の総務部長で営業部長と架空請求を巡り真相解明に向けて対立する。

    個人的にストーカー被害の話が入った分池井戸カラーがボヤけた感じを強く受けたが、最後はすべての謎が解ける展開は爽快で面白い。

    後半になるに連れて引き込まれて行く魅力的な作品になっている。

  • 真面目で気弱な主人公が電車で若者の横暴を注意した所、自宅に嫌がらせをされる。

    身近に潜む現代の恐怖を本書は語っている。

    他人に関わりたくないと言う事が発生するメカニズムや匿名の優位性、口の上手い人が優位に立てる、真面目で正直な人間が損をするなど、現代の理不尽がたくさん盛り込まれている。

    作者はあの半沢直樹シリーズを手がけているだけに安心して読めます!!

  • *真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになり、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖"を描く文庫オリジナル長編*
    面白くて一気読み!姿なきストーカーとの戦い、会社内不正に対する闘い、の二本立てで問題が進行。どちらも微小な手がかりだけで、頼りない主人公に解決出来るのか、ハラハラしっ放し。お得意のスカッと解決がやや終盤過ぎたものの、キレイな落としどころも文句なし。

  • 池井戸潤のミステリー。
    ミステリーも書くんだなぁ。
    作家は本当に偉大だ。

    点だった事件が線になっていく快感。
    一気読み。面白かった。

  • 今の時代の人の価値観、ストレス。

    そこから本当に日常で起こり得ること。

    そして同じ時系列で起こる会社の中での人間関係。

    問題、ストレス。。。。

    先の展開が面白く、どきどきしながら進んでいきます。

    経済の勉強にもなる良い1冊だと思いますね。。

    さすがの作者だと思います。。

  • 主人公倉田が思ったこと「争い事は嫌いで、お人好しだ。愚直で不器用だが、至極真っ当な人生を歩んできたとの自負だけはある。そのどこが悪い。」に賛同。

  • 人間ホラー系かと思ったら、安定の企業小説でした。
    部長が部下にそんなに情報漏らしていいんかいとか、ちょいちょい出る疑問は押し込めて、勧善懲悪のスッキリな小説です。
    東京にいると、確かに周りは名無しの権兵衛さんばかりです。そういう人たちと何かのきっかけでちょっと話をするだけで仮面が取れるというか、色彩が出てくるんですけどね。
    匿名性の怖さを改めて思いました。

  • 会社では出向中の銀行員だからと微妙な立場、駅で割り込みを注意したら(なかなかできないことだから立派)ストーカーされ、家の花壇が荒らされるなどと嫌がらせを受けると仕事、プライベートともふんだり蹴ったりよ。
    ストーカーは、考え方のねじれというのか力を向けるむきが間違ってると思う。割り込みしたのはあなたじゃないか!
    なのに、他人にあたるとは……。
    会社は、会社で倉田に知られたくないお金の動きがあったのだからなぁ。最終的には、どちらも解決してホッとした。
    倉田はまじめできっちりしたタイプなんだろうな、そこは美点だと思う。
    家族がまとまっていて、この家族だからこそどちらの問題も解決できたんじゃないだろうか。

  • 真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

  • ドラマ化されるとのことで読んでみた。
    最後がスッキリなので気持ちがいい。勧善懲悪なストーリー

  • 初、池井戸作品です
    真面目で温厚なサラリーマンが、プライベートでは悪質な嫌がらせをされ、仕事では銀行からの出向先の会社で不正を見つけ、戦います。
    最後は散りばめられていた問題が解決します。
    銀行の用語などは難しいのですが、スラスラ読めます。

    ドラマ化を嵐の相葉君でする!と聞いてたので、この主人公が相葉君なのか。。。若すぎるだろ!と思ってたのですが、読了後調べたら、息子役なんですね^^;笑

  • 初、池井戸潤 でした。「正しい事」とか「正義」が必ずしも守られる訳ではなく、その正義故にトラブルに巻き込まれたり逆恨みされるというのは、このご時世とても身近なことに感じられて怖かったです。

    ”人間は、誰だってひとりなのだと。そして、それぞれの人生を生きている。様々な困難に耐えながら。 正しいことさえしていればいつかは報われるーそんな価値観はとっくの昔に時代のハイウェイから放り出され、粉々になってしまったということも。”

    こう思いながらも、「正しいこと」を追求して戦う主人公にとても共感しました。

  • 真面目な小市民である銀行員倉田さん。
    電車で割り込み男に注意したことがきっかけで、倉田家は数々の嫌がらせに合う。家族も危険にさらされる。
    という家族の危機がある一方、出向先の企業でも、毎度お馴染み、偉いやつが不正してるかも疑惑。
    オンもオフも息がつけなくて倉田さんには気の毒だが、小説としては一粒で二度美味しい的なお得感。年頃の娘息子のいる家族にしては、家族仲が麗しいほど良い点に「リアリティーがない」とか言えないこともないけど、まあでもこのお父さんの家族なら納得。解説でも「最弱の主人公」と書かれている通り、半沢直樹さんみたいなかっこよさはないものの、競争心とか攻撃性といったもののまるでない温和な倉田さんが、信頼に満ちた家庭を築きつつ、やるときはやる!から素敵なんですね。

    家族は家族だけどひとりひとり社会で戦っていて、そこに家族が直接加勢できる余地はない。というようなセリフが印象に残った。

  • 読みはじめはいつもの著者のストーリーとは雰囲気が違い新鮮さを感じた。今回はミステリーかと思った。並行して進む話はいつもの著者のストーリーだった。正義は勝つだ!著者のサラリーマン時代に理不尽なことが多かったのだろうか?理不尽な事は実際に少なくないが、己が上にたった時は決して理不尽であってはならない。そのつもりで接しても、時には相手は塞いでいる事があるかもな。

  • 池井戸さんの新作。弱々しい主人公でしたが最後はよかった。家族小説と企業小説と混ざったようななんともいえない。
    ただ主人公が銀行からの出向社員なのは池井戸さん作品らしい。企業小説の色を強く求める人には物足りないかもしれませんが、こういうジャンルも新しくて私は好きでした。

  • すごい、うまい!
    読んでてコロコロと展開していって、けどわくわくするし一辺倒じゃない。
    よく出来た文章運びで、さすがの一言でした。
    読みやすい本ほど、作家さんの凄さを感じるなぁと改めて思いました。

  • 思ったより重かったな。 後半から巻き返しが始まって、ざまーみろの後味スッキリかと思ったら、300ページを過ぎてもまだ悶々としている。 ズバッとした解決はまた望めない。
    バッタバッタと水戸黄門のように悪者をぎゃふんと言わせてもらいたかったな〜。 でも、池井戸さんの本は面白い。

  • いつもの銀行マンを主人公にした企業ドラマに、もうひとつ、ちょっとしたサスペンスが並行で絡むという二重のストーリーが面白かった。主人公もそうだし、その部下など、池井戸作品らしい、安心のキャラ。ちょっとご都合主義過的にかっこよすぎるか? 主人公だって、ま、やるときゃやるってのはアリだけど、普通、こういう人は最後までへたれたままでしょと思う。それだと小説にならないか。 部下も超かっこよすぎでしょ、って、以下、同文。
    最後、正義は勝つわけだけど、その勝ち方は、予定調和過ぎず、適度にひねりもあって、ほろ苦さを含んだ終わりかた。ちょうどいい案配だと思った。今まで読んだ池井戸作品の中でも、最も"大人の味わい"があると言えばいいか。

  • 解説にも書いてありましたがあまりにも貧弱な主人公倉田に
    自分の姿を投影して暗くなるような奮起するようなそんな感じの小説でした。

    プライベートで起こるストーカー騒ぎと仕事上で起きる営業部との対立。
    それぞれそんなに大きな動きを見せないもののちょっとずつ謎が深まっていき
    事件が起こり最後には解決していくという流れが分かりやすく
    読んでいて心地良かったです。

    インターネットなどの匿名の世界で攻撃性が増している現代人が
    満員電車の車内の隣人というこれまた匿名性を持った他者によって
    苦しめられるという構図も新しくて面白かったです。

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恐怖のゲームがはじまった

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

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