されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~ (ガガガ文庫 あ 2-1)
- 小学館 (2008年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094510720
作品紹介・あらすじ
咒式。それは、作用量子定数hを操作し、局所的に物理法則を変異させ、TNT爆薬や毒ガスを生み、プラズマや核融合など途方もない物理現象を巻き起こす方程式。咒式を使う攻性咒武士である二人、不運を機転で乗り切ろうとするガユスと、美貌だが残酷な剣士であるギギナ。"異貌のものども"や賞金首を追う彼らは、エリダナの街に交錯する"竜"との戦いや大国の陰謀に巻きこまれる。ライトノベルの概念を変えた"暗黒ライトノベルの始祖にして最終作"の名を欲しいままにする「されど罪人は竜と踊る」シリーズ第1巻が、大幅加筆され完全真説版となって、ここに新生。
感想・レビュー・書評
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浅井ラボの暗黒ライトノベル、ガガガ版の第一巻。
冴えない凡才の不幸体質ガユスがある龍を討伐してしまったが為に国家を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまうというライトノベルには良くある(?)展開。
しかし、内容がとにかく濃い!暗黒ライトノベルの始祖にして最終作とは帯の売り文句だが、恐らく此れほど鬱々としながらも、其れでいて読み応えのある本作を超えることの出来る作品は現れないと思うので、言いえて妙な一文だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱりなんだかんだで離れられないラノベ。厨二時代の遺物だというのに……
言葉遊びが好きなら好きそうな一作。たまにグロい。 -
角川文庫版を読んだのが中学生
描写濃い!鬱い!グロい!流石暗黒ラノベ!(※褒め言葉です
ある種の挑戦と新境地を植え付けた作品がガガガで出てる!
大幅加筆でヤバイくらい分厚くなってたけど、その分読み応えは抜群でした -
たまに無性に読みたくなる、この後味の悪さと言ったらもう。
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戦闘シーンはとにかく残酷。
読み進めても絶望しかない。
それでもページを捲ってしまう不思議な作品。
咒式の発動原理が文系の私には難しすぎるのでちょこちょこ調べたりしながら読んでいます。 -
魔法が化学で解明され、化学で超常現象を引き起こす力「咒式」。その咒式を咒力として使う攻性咒式士の不幸にして不運なガユス、美貌の戦闘狂ギギナ。2人は依頼を受けて竜を倒したことで、大きな陰謀には巻き込まれていく。
咒式=魔法なので、別に理系じゃない、化学式、元素そういうのが分からなくても、そういうものなんだとスルー能力が必要かもしれない。ガチガチの戦闘シーンでも理系な文書があるが、魔法の呪文と同じ扱いだと思えばそこまで雰囲気をぶっ壊してる感じはしなかった。
逆にモルディーンとの会話は政治、外交、その中につねに策略と駆け引きがあり、回りくどく無駄に長く感じられ読みにくかった。ガユスとギギナなのやり取りが小気味よくスイスイ読めるだけあって、残念だった。
主人公のガユスと相棒のギギナ、恋人のジヴーニャ、登場人物は個性的でそれぞれの人物描写は丁寧に書かれていて良かった。だが、ガユスの過去に暗い何かあるという場面が度々出るのはガユスの軽い性格を台無ししていると思った。
丹念に書くのはけっこうだが、やり過ぎは読者を呆れさせる。読む人を選ぶ作品かな?と思う。 -
ライトノベル
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私には冗長な文体すぎてすぐ飽きちゃったぜ!
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ライトノベル界の舞城王太郎か。やんちゃを装いつつ、根っこの部分ではナイーブなまでに愚直なところも含めて。
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08/26/2014 読了。
図書館から。
以前から知っていて。
ラノベ上の初暗黒?残忍?作品、だみたいなことは
なんとなく情報としてありましたが、
そこまで~っという感じでした。
それよか咒式の構築の化学の方が
文系の自分にはきつかった…。
さっぱり入ってこず、技の凄さが図れない…。
人物の掛け合いとかは好みだったんですけど、
余裕のある時に借りて読もうと思いました。