- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094511550
作品紹介・あらすじ
頭の中で強く「現状をセーブしたい」と思うだけでいい。脳に針を突き刺したような感覚が走れば「セーブ」は成功。あとは死ねば人生が「リセット」され、「セーブ」した過去まで巻き戻される。そしてまた僕は屋上から飛び降りた-覚悟もなく、遺書も書かずに。「さようなら、サカキキヨト」…その時、向かいのビルに動くものが見えた。闇の中を、自分と同じく落下してゆく少女の姿-その顔を見て僕は驚く。なぜならそれは、まぎもなく"あいつ"の顔だったからだ。クールな筆致の推理ロマン傑作!第3回ライトノベル大賞優秀賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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セーブした時間に死ぬことで戻れる能力を使って、幼馴染の死の真相を探り防ごうとする。
同じ時間を繰り返し望む結果を得ようとするループものの面白みを踏襲しつつ、ラストの大技に驚く。絶望の末に掴み取る一歩の重みを爽やかに感じさせるのが魅力的。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【再読】
文章も読みやすく、先が気になる展開。ラノベのフィールドで、サスペンス・ミステリ・タイムリープをうまく絡めた良作だった。
途中セーブのタイミングで気になるところがあり、結果的にはそれがクライマックスに繋がるポイントになるんだけど、もう少し自然な流れでセーブしていたら、さらに盛り上がったかなと思う。 -
主人公が関わることになる事件の凄惨さを考えると中学生にはいささか荷が重い気がするのだが(じゃあ高校生や大学生なら大丈夫という話でもないが)、あえて設定したのはやはり「中二病」とかそういうことなんだろうか。
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グロさが自分的にだんだんキツくなってきて中盤からその当たりは読み飛ばしつつだったけど、先が気になって辞められず、更に常盤先輩が好きすぎて、結局一気読み!
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全3巻完結。
夢乃というキャラの頭の良さが好き。 -
この前に他のリープものを読んだけどこちらのほうが読みやすかったので。リープ主体というより主人公のリープ能力を使って事件を解決したり犯人がわかったりというミステリー謎解きをリープで読ませる感じ。
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セーブもリセットもかなり自在にできる設定なんですね。
昔、自分を救ってくれた幼馴染を助けるため、主人公が奔走することになります。というわけで、主人公がばんばん死にます。
途中、あれそこでセーブしちゃうの?と感じる場面もありました。能力の使い方は心得ているはずですが、まぁ慌てていたということで勝手に納得しています。
ともあれ、大切な人を救うため、ダウナーな性格であった主人公ががむしゃらにリトライし続ける姿は、なかなか格好良いですね。
それにしても先輩のビジュアルがツボすぎて生きるのが辛くなってきました。 -
モダンなイラストも含め、一般文芸でも通用する作風だと思う。人生にセーブ&ロード機能がついていて、何度でもやり直してできる主人公が『眼球抉り』という殺人鬼関連の事件に関わっていく話。サスペンス系ミステリーはガガガの得意とするところ。人生やり直しし放題のニューゲームを描くのではなく、殺人事件と絡めたところが良かった。Wヒロインも素朴で好感度よし。
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頭の中で強く「現状をセーブしたい」と思うだけでいい。脳に針を突き刺したような感覚が走れば「セーブ」は成功。あとは死ねば人生が「リセット」され、「セーブ」した過去まで巻き戻される。そしてまた僕は屋上から飛び降りた――覚悟もなく、遺書も書かずに。「さようなら、サカキキヨト」……その時、向かいのビルに動くものが見えた。闇の中を、自分と同じく落下してゆく少女の姿――その顔を見て僕は驚く。なぜならそれは、まぎもなく“あいつ”の顔だったからだ。クールな筆致の推理ロマン傑作!
第3回ライトノベル大賞優秀賞受賞作
2巻まで所有。