- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098251520
作品紹介・あらすじ
冬の人気星座、オリオン座の1等星ベテルギウスに超新星爆発が迫っている。ベテルギウスの直径が変化していること、形がでこぼこしていることなどから、星の晩年を迎えていることがわかっており、最後に大爆発を起こしてその一生を終える。地球から約640光年とかなり近く、太陽の1000倍の直径を持つ巨大なベテルギウスが超新星爆発すると、3〜4か月の間、満月の100倍のまぶしさで輝き、昼でも見える。そして4年後には肉眼では見えなくなり、巨人「オリオン」は右肩を失ってしまう。ベテルギウスとはどんな星なのか、超新星爆発とは何か。宇宙の謎の解明にもつながる"稀代の天体ショー"に迫る。
感想・レビュー・書評
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ベテルギウス減光のニュースを受けて手に取った本。とても分かりやすいし、市井の人に理解しやすいように心配りがされているけど、専門的なことが抜けているわけでもない良書だった。
生きているうちに見られたらいいな、超新星爆発。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星の晩年を迎えているオリオン座のペテルギウスは超新星爆発を起こすかもしれない。640光年離れているので、我々が見ているのは640年前の姿であり、もうすでに消えているのかもしれない。超新星爆発から最新の宇宙論まで言及したとってもわかりやすい宇宙の本。
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面白かった〜♪ 規模が大きすぎて想像をはるかに超える事だけど、全く未知の事ばかりで、へ〜、そーなんだー、ばっかり。ペテルギウスの超新星爆発は我々の生きている間に起こるのだろうか?三鷹の天文台に行った時の事を思い出した。
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まもなく寿命を迎え超新星爆発をするといわれているベテルギウス。果たして新星爆発が起こったらどうなるのか? 素人にも分かるように書かれていて、とても楽しく読むことが出来ました。
でも、一番ワクワクしたのは最終章で語られる、宇宙で生まれる物質を知ることが生命誕生の秘密を紐解くことに繋がるという話です。人類には過酷な宇宙空間にその答えが隠されているなんて、極上のミステリではないですか。
宇宙生物学の本を読んだときにも、進化の謎を解明するのはこの分野かもと感じましたが、改めて、宇宙を知ることが大切なんだと痛感しました。 -
星空、天文学が好きな自分にとってオリオン座のベテルギウスがいつ超新星爆発するのかとっても興味がある。そんなこともあって本書を手にとってみたが、本書はとても分かりやすく説明をしてくれていた。宇宙の始まりや、ダークマター、ダークエネルギーの話、とても興味深い。これから星空宇宙天文検定を受験する自分にとってはこれまた、とても勉強になる一冊でした。
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冒頭に描かれるベテルギウスが超新星爆発を起こした日の架空レポートに興味をそそられたが、本書は宇宙や天体に関するまっとうな解説本。恒星の仕組みや生涯から未知のダークマターまで一通りの宇宙論を一般向けに簡潔かつ易しく説明していて、入門書として最適。
それにしても、一時期、今にもベテルギウスが超新星爆発するかのように報じられたが、本書は、それは明日かもしれないし、少なくとも100万年以内には起きると宇宙スケールに説明してくれる。オリオン座がオリオン座っぽくなくなるのはさびしいが、生きているうちに、この目でベテルギウスの超新星爆発を見てみたい。 -
七夕の夜には、こんな本を。
「織姫星」は、こと座のベガで0等星。「彦星」は、わし座のアルタイルで1等星。それぞれ、地球から わずか25光年と17光年の近距離にあるから明るく輝いて見える星です。640光年のオリオン座のベテルギウス。超新星爆発が迫っており、いつ爆発してもおかしくない。今見えている光は640年前の星の姿であり、実はとっくに爆発しているのかも知れない。そんなことを七夕に考える人は、、、やっぱり変人でしょうね。 -
ひとつの星(オリオン座のベテルギウス)に焦点をあてて
天文学など全くわからないが、とてもわかりやすく読めた。
もし、ベテルギウスが爆発したとしても(確実に爆発するららしい)私たちの目に届くのは640年後ということだから、星の輝きはまさしく、遠くはかないものであるのだな、とこれから夜空を見上げることが増えそうだが、都市に住んでいると輝く星も数えられる程度しか見えないのが悲しい。 -
14/1/9読了
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タイトルは煽りすぎ。ベテルギウスの超新星爆発の話題はあくまでもつかみにすぎなくて,宇宙論・天文学をオーソドックスに紹介する普通の本だった。
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オリオン座の1等星ベテルギウスに超新星爆発が迫っている。もしかしたらすでに爆発しているかもしれないし、どんなに遅くとも100万年以内には超新星爆発が起こり、オリオンの右肩がなくなってしまう・・・。何年か前に世間を騒がせたこともあるベテルギウスの超新星爆発についての解説を中心に、宇宙の誕生から、星、生命の誕生、そして太陽と地球の最期までを平易な文章とわかりやすい図で説明してくれます。オリオン座がオリオン座でなくなってしまう、という感傷的な面もありつつ、640光年というかなり近いところでの超新星爆発を観察することにより宇宙の謎の解明に近づけるとのことでもあり、生きている間に、この"稀代の天体ショー″を自分の目で見たいなあと思いました。ちなみにベテルギウスの超新星爆発でガンマ線バーストが発生しても地球には当たらない、ということなので安心したりしています。
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オリオン座はすでに消えている、というタイトルですが、ベテルギウスの超新星爆発を中心にした、天体に興味を持とう、的な本。冒頭は超新星爆発が起きたときのシミュレーション、というか物語で、全体そういうノリでいくのかと思いきや、超新星爆発の解説と、後の方は天体観測技術の説明。もう爆発してしまっているか、それともまだ先なのか、それはわからないのだけど、楽しみに待っていましょう。でも、その事象自体よりも、天体観測への誘い、次世代への技術の継承と発展が狙いの本かな、と思いました。
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去年、「ベテルギウスの爆発を見ることが出来る!」というデマが(といってはかわいそうだがかなり信憑性を持って)触れ回られていた。しかし御存知の通りオリオン座は変わらず2013年冬の夜空を陣取っていた。だからといってベテルギウスがまだ存命かというとそうではない。地球とベテルギウスの距離は640光年。もし639年前にすでに爆発していたとすれば地球でその様子が観測できる光が地球に届くのは今年である。
(続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/201305/article_4.html -
今この瞬間から100万年後までのいつかに必ずベテルギウスは超新星爆発か。生きてるうちに見れるかな?