- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098400867
作品紹介・あらすじ
プロとして「教えること」を厳しく追求し、膨大なエネルギーをもって展開してみせた、生涯現役教師・大村はま96歳の1年間の発言と軌跡を集成。
感想・レビュー・書評
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教えているつもりになっているだけだったとハッとさせられました。もっと教えたい、そんな気持ちにさせられる本です。より語彙を豊かに、正しい日本語を身につける。自分に欠けていることは何かを思い知りました。言葉というものに常に敏感でありたいと思います。もっと早くに出会いたかった…
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小学校の時の恩師の自宅の本棚に入っていたのを見つけて、借りてきました。
いつもはっとさせられる大村はま先生。
読んだ途端に、「今日の私、全然ダメだった。」と気づかされて、落ち込む。
教えるということが仕事。
私は教えられるだけのものを持っているのだろうか。
言葉、お話、意図、たくさん詰まった大人にならなくちゃ。 -
校内研修の指導力向上なんてテーマで一年間勉強会開くくらいならこの一冊を読め!
本から得られる情報を現状に照らし合わせて解釈し、各々のレベルで実践に励む。それでよくない?この一冊から俺よりも学べないやつもいるだろうし、俺よりもより多くのことを学べる人もいるだろうし。その学習能力の高低こそ今の自分の指導力に直結しとるのだね。同じ出来事をメートル単位でしか見れない人、センチメートルで見れる人、ミリメートルで見れてしまう人。俺はおそらくセンチメートルで見たいと願うメートル教師。早くミリメートルの境地に行けるよう勉強勉強。さすれば、この本から、より多くのことを学べるようになるのだろうなー。そういう意味で奥が深い一冊。 -
教員を目指す私にとって刺激になりました。
実際、教壇に立っていた大村さんだからこそわかることがたくさんあって、教壇や教室の雰囲気を経験したことがない私が教壇に立ったときのことをイメージしやすかったし、向かうところを考える上で、大変参考になりました。 -
Twitterで知った本
教育実践
生涯教育者である
評価とは、
自分を知り、今後の指針を示すもの
人と競い比べる競争、試験であってはならない -
他の本で、この人やこの本にもう少し早く出会っていたら、あたしもここまで国語嫌いにならなかった気がすると思えた、そんな先生。 本を読むことは、より多くの感じに接し、生きた活用の仕方を目で覚えていくそうだ。そして、書くことによって、よりよく習得できるらしい。 子供にものを教えるときは、それなりに手を引いてやらなければだめだそうだ。
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一度お会いしたかった。
何回も授業を受けてみたかった。そんな方です。
大村さんの教育が、教育の原点だと思います。
人には、それぞれペースがある。
一人一人に、別々の教材を手作りする、その熱意に感服。
みんな、一斉に授業じゃなく、ひとりひとりみてあげてほしいです。 -
よくある国語のテスト問題。例えば、漢字問題10問。
ここでちょっとした疑問。
この問題を出す意図って何なんだろう?
この文章読解を出す理由は?
この良し悪しで何がわかるの?
コレをはっきりと明快に答えられる教師って何人ぐらいいるかなぁ・・・
でも、この本に言わせれば答えられて当然。
いや、むしろ答えれない先生は免職だ! 的な意見。
そうなんです。
テストというものは、ただ順位付けに終わるものではなく
あくまで学生のできる部分、できない部分をはっきりさせ
今後の教育へとつなげていくための手段なんです。
だからこそ、徹底的に問題を出す意図を考え抜き
その説明責任を果たす必要が教師には求められるのである。
今までの教育現場で、このような疑問を解消してくれた教師は
当然ながら誰もいませんでした。
だが、この疑問を明快痛快に答えてくれている本があります。
それがこの本。国語教師大村はまさんの講演を文章に落とした本。
今まで受けてきた教育ってなんだったんだろうって
改めて考えさせられました。
それだけこの本は、現在の日本における教育現場を危惧しています。
この本で大事だなって思うところを一言で表すと、
教師は学生以上に自己研磨続ける必要がある。ということ。
教育とは、次の世代を担う者を育成する重要な現場を監督すること。
だからこそ、今の日本にいるすべての教師と呼ばれる人たちに
この本を読んでほしい。
ものすごく勉強になりました。