- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001234
感想・レビュー・書評
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「僕はね、不具じゃないよ。不具じゃない。しかしね、僕の汚辱と背徳の記憶、そいつが、まだ、僕をゆるさない。」
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何故か父親の妾が出しゃばる。
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川端康成のむっつり感がよく出てる。親子と男女と清純と汚濁がある。
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だから何だっていうのかわからない。
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高校時代の愛読書を読み直してみた!
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川端康成の持つ淫靡な世界が堪能出来る作品の一つ。同時期に書かれた『山の音』の方が実は好みではあるが、今風に謂えば、キャラの立ち具合が絶妙で唸らせる。川端世界が苦手な人には、何と謂う事も無く通り過ぎてしまう作品なんだろうなぁ
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完結してほしかった!
焼き物がエロく感じられて仕方なくなってきました。撫でてさすられて口をつけられて、回されて・・・
もっと焼き物や茶道の作法に詳しければ面白かったのかもしれない。
ちか子が、話のスパイスとして、世俗を象徴させるものとしてはこういう人物造形で仕方ないとわかっているんだけど、途中から嫌になって仕方なかったです -
鎌倉円覚寺を訪れた帰りの新幹線で読みました。美しく妖艶な太田婦人が門の陰に居るところがありありと浮かび、非常に生々しく感じました。
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山の音と同時期の作品。最初の50ページを読めば川端康成がいかに天才かが理解できる。
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語り手と女たちとの関係、そして茶器。その二つが絡まって何とも言えない官能を浮かび上がらせている。良い意味でいやらしい作品。